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「安全装置〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安全装置の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
てバラバラになったことを思い出したからである。「ではやむを得ません。只今わたしが安全装置を入れてから開けます」 バラは観念したものと見え、今は悪びれる様子もな....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ノウチ爆撃用意!」 アクロン号の、中央部に配置せられた、爆弾は、電気仕掛けで、安全装置が、バタバタと外されて行った。爆撃手は、照準鏡のクロス・ヘアーに、丸の内....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
は、痣蟹が現れるだろう。 「もう十一時に五分前です」 課長は卓子の下で、拳銃の安全装置を外した。 検察官一行の緊張を余所に、客席ではまた嵐のような拍手が起っ....
地球盗難」より 著者:海野十三
。なにしろ佐々砲弾さえ一命を助かっているくらいだから、博士乗用のロケットに立派な安全装置がついていない筈はないだろう。博士のロケットは海中へ墜落したが、博士の生....
前哨」より 著者:黒島伝治
た。 「うて、うち×せ!」 だが、その時、銃を取った大西上等兵と浜田一等兵は、安全装置を戻すと、直ちに、×××××××××をねらって引鉄を引いた。....
早すぎる埋葬」より 著者:佐々木直次郎
しかし人間の運命にたいして用心などはなんの役に立とう? このように十分工夫した安全装置さえも、生きながらの埋葬という極度の苦痛から、その苦痛を受けるように運命....
モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
で暖い手帖をとり出し、さて尖《さき》の太い鉛筆を何度も何度も紙の上で振りながら、安全装置をほどこされぬ上靴製工場のガス中毒について書くだろう。一〇〇〇語を、いか....
海底都市」より 著者:海野十三
、また一部には海水がどっと侵入したところもあった。しかしいろいろとそういう場合の安全装置がしてあったので、災害はある程度でくいとめられた。 海底都市の方は、ま....
ドン・バス炭坑区の「労働宮」」より 著者:宮本百合子
やトロを動すために、動力室では五人の熟練工が絶えず働いているが、感服したのはその安全装置である。唸って震えている、巨大なモーターの周囲は油さしやその他にごく必要....
氷河」より 著者:黒島伝治
のひゞきが起った。彼は、引金を握りしめた。が引金は軽く、すかくらって辷ってきた。安全装置を直すのを忘れていたのだ。 「どうした、どうした?」 ピストルに吃驚し....
哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
るのが悪いからであり、そしてまた、この欠陥を自覚させたり暴露したり是正したりする安全装置がどこにも施されていないのが困ると考えられるからである。 事実あまり経....
母子像」より 著者:久生十蘭
のサックをひきよせた。サックの留めをはずした。拳銃をぬきとって、音のしないように安全装置をはずすと、立ちあがっていきなり撃鉄をひいた。正面の壁が壁土の白い粉末を....