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安国寺
「安国寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
安国寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二人の友」より 著者:森鴎外
今一人すぐに跡から来た人がある。それはまだ年の若い僧侶《そうりょ》で、私の内では
安国寺《あんこくじ》さんと呼んでいた。
安国寺さんは、私が小倉で京町に引き越し....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
戦之事 平壌敗れたりとの報が、京城に達したので、宇喜多秀家は三奉行と相談して、
安国寺|恵瓊を開城へ遣して、小早川隆景に、京城へ退くよう勧説した。隆景曰く、「諸....
「空襲警報」より 著者:海野十三
分寺の方角だ。 「オヤオヤ、変だぞ」 火事は一箇所と思いのほか、町の南にあたる
安国寺の方角にも起っている。そこへもう一つ、東の方に現れた――黒井の窒素会社の方....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りだからといって、昨日今日の戦いのことではなし、小西の紋がどうで、石田がどうで、
安国寺がどうで、小早川がどうだということを、精細に心得ている者が無い。 「ハタと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たが」 「む、一ト頃は、伊吹もあやうく、そのため、道誉の手で、梅迫の光福寺(現・
安国寺)へ御避難をおすすめ申しおいたもの。……じつは、尊氏自身で、丹波へお迎えに....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
途中で遅れ、やっと目的地の梅迫に着いた。やれやれといった顔つきで、みんな降りる。
安国寺は国道からすぐ西がわの山腹だった。車をすててそこへ歩く。すると麓の人家から....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
担をしてもらわねばならぬ」 「打ち明けた者――それは――この刑部と、誰とに」 「
安国寺|恵瓊」 「
安国寺? ……うむ、毛利|輝元を引き入れる手びきにな」 「その....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
窺われない。 しかし早朝にどこかへ、使者らしい騎馬武者が出て行った。 また、
安国寺の僧、恵瓊という者が、午まえだけで、二度も御本陣を訪れた。 夕刻にも、ま....