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安寧
「安寧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
安寧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
として卓を叩いた。 「吸血鬼事件が片づいても、まだ片づかぬものが沢山ある。帝都の
安寧秩序を保つために、この際やるところまで極りをつけるのだ。ここで安心してしまう....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
対する服従もまたしたがって無限なり、この際ただ君相の道徳もってわずかに万民の権利
安寧を保するに足る、もし暴君暗相ありて虐政を行なうときは万民のこれに対する手段は....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
ぬ。もし被征服階級がいささかでもこれに疑惑をさしはさむようになれば、それは社会の
安寧と秩序との大なる紊乱を生ずるもととなる。そこでこの観念を強制するために、諸種....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
た方がよかろうという意見が提出された。それがために首斬り刀はすでに研がれ、市民の
安寧維持をゆだねられた青年たちが首斬り人を用意した時、あたかも皇帝から明日ラザル....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
思ったが、それだけに母に送ったときの母の笑顔や、またその金に依って、一家の生活と
安寧とが、一月でも三月でも支えられるということは、新子にとってはたいへんなことだ....
「科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
自己陶酔的なる、離ればなれの御託を述べているに過ぎず、世界的なる、また人類全体の
安寧幸福に関する一般的の抱負をこれから聞くことを得ない。事実を事実として報告しな....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
、宗教的なものです。即ち、人間が神を祭るということは、その集団生活の幸福を祈る、
安寧無事を感謝する、或はその集団生活のなかに恐るべき不幸が来ることを惧れて、そう....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ベットに下りて来てそしてチベットを土台にしてインドに臨んだ時分には、到底インドの
安寧を保たれないことは明らかな数でございましょうから、おそらくその事を慮って英国....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
らにあらんことを、私に――なかんずくもっとも卑しき私にあらんことを」 彼は女王の
安寧のために祈った。「かの一揆に当たって、私がけっして女王の死を目的としなかった....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
生じ、宗教の争乱を醸すに至るは自然の勢いなり。果たしてしかるときは、政府が一国の
安寧秩序を保つの目的を達することあたわざるべし。かつ我が輩の注意すべき点は、わが....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
評判をした、あの禽獣のような悪行を働いた罪人が、きょう法律の宣告に依って、社会の
安寧のために処刑になるのを、見分しに行く市の名誉職十二人の随一たる己様だぞ。こう....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
、泣き味噌の〈めだか〉が輸入した殺人狂であります。彼は必ず将来において、わが国の
安寧秩序を乱すものであります……先刻、ここにおる〈めだか〉夫婦が何か私が彼らの兄....
「古事記」より 著者:太安万侶
タマデミの命お一方です。天皇は御年四十五歳、御陵は衝田《つきだ》の岡にあります。
安寧《あんねい》天皇 シキツ彦タマデミの命(
安寧天皇)、大和の片鹽《かたしお》....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
。 一体、これらの経は、直接個人の幸福に関係するというよりは、むしろ天下国家の
安寧福利に関係ある経であります。非常に教義の範囲の大きい経であります。それらを講....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
最も注意すべきものは、社寺或いは村落都邑に付属して、その警察事務を受け持ち、その
安寧を保障する事であった。盗賊の番、火の番、野番、山番などを始めとして、押売強請....