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安寧秩序
「安寧秩序〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
安寧秩序の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
また宗教は個人が超自然力に対する随意的関係ではなくして、一社会の各員がその社会の
安寧秩序を維持する力に対する共同的関係である」といっている。凡《すべ》ての宗教の....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
として卓を叩いた。 「吸血鬼事件が片づいても、まだ片づかぬものが沢山ある。帝都の
安寧秩序を保つために、この際やるところまで極りをつけるのだ。ここで安心してしまう....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
を欺いたのだろうか。 然し、こんな問題で署長を責めるのは少し酷であろう。社会の
安寧秩序を保つ上に於て、犯罪人を検挙して告発する職務にある以上、頑強な犯人や、反....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
一 一体警察権は一定社会の生産関係の根柢を保善するために存在している。社会の
安寧秩序が警察によって保証されることは、科学的に云えば要するに以上のことに尽きて....
「沈黙の塔」より 著者:森鴎外
のうちにこういう小説がぽつぽつと禁止せられて来た。その趣意は、あんな消極的思想は
安寧秩序を紊る、あんな衝動生活の叙述は風俗を壊乱するというのであった。 丁度そ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
しての北支一帯の和平に他ならぬ。つまり北支一帯に於て、一種の緩衝地区とも云うべき
安寧秩序の確保された地域が実現されることだけで満足するものに他ならなかった。満州....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
れでも間に合わない場合には内乱罪で取り締れば良いではないか。戦争を挑発したりして
安寧秩序を害する不穏文書の取り締りのためには、出版法を改正しようではないか、とい....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
生じ、宗教の争乱を醸すに至るは自然の勢いなり。果たしてしかるときは、政府が一国の
安寧秩序を保つの目的を達することあたわざるべし。かつ我が輩の注意すべき点は、わが....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
、泣き味噌の〈めだか〉が輸入した殺人狂であります。彼は必ず将来において、わが国の
安寧秩序を乱すものであります……先刻、ここにおる〈めだか〉夫婦が何か私が彼らの兄....