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「安楽寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安楽寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山椒大夫」より 著者:森鴎外
奥掾正氏《むつのじょうまさうじ》というものの子でございます。父は十二年前に筑紫の安楽寺へ往ったきり、帰らぬそうでございます。母はその年に生まれたわたくしと、三つ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ちょいと其処まで来てくれと云って、彼を左側の横町へ連れ込んだ。柳原家の抱え屋敷と安楽寺という寺の間をぬけると、正面には一面の田畑が広く開けていた。田の畔《くろ》....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
闘した。薩軍は高地に拠って居るので味方は甚だ苦戦したが、ついに正面の断崖を攀じ、安楽寺山を越え更に木葉に至った。その上に前軍は既に田原坂を占領したとの報がある。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たけ》の根岸の里の寺々がよく見えます。 円光寺も見える。正燈寺も見える。金杉の安楽寺までが、それぞれ相当に高い甍《いらか》を見せているが、めざす千隆寺の庭だけ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、大牢《ろう》のあった方の溝《みぞ》を埋めて、その側の表に面した方へ、新高野山大安楽寺《こうぼうさま》と身延山久遠寺《にちれんさま》と、村雲別院《むらくもさま》....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ちん》をさげて車のわきを歩いてゆく。送りこむと松さんと女中は帰っていった。 大安楽寺《こうぼうさま》の門前までゆくと、文字焼《もんじやき》やのおばさんと、ほお....
迷信解」より 著者:井上円了
いいたり。一時の後ようやく本心に立ちかえり、自ら語るに、『山伏に誘われて、筑紫の安楽寺という所の山中へ行き、八十歳あまりの老僧に面会したり。この老僧がおもしろき....