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「安西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安西の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
でいるのだ。 清逸は何んということなく園から眼を放して仰向けに天井を見た。白い安西洋紙で張りつめた天井には鼠の尿ででもあるのか、雲形の汚染《しみ》がところどこ....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
の地を去らしめたのである。 抽斎歿後の第二十八年は明治十九年である。保は静岡|安西一丁目|南裏町十五番地に移り住んだ。私立静岡英学校の教頭になったからである。....
写生紀行」より 著者:寺田寅彦
れな小駅であったが、来て見るとまず大きな料理屋兼旅館が並んでいる間にペンキ塗りの安西洋料理屋があったり、川の岸にはいろんな粗末な工場があったり、そして猪苗代湖の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に入る、膠々《こうこう》角々鶏初めて鳴く、征人馬を牽いて出でて門立つ、妾を辞して安西に向いて行かんと欲す、再び鳴きて頸を引く簷頭《えんとう》の下、月中の角声馬に....
風流仏」より 著者:幸田露伴
気はないかと厚き介抱有難く、へこたれたる腹にお母の愛情を呑で知り、是より三十銭の安西洋料理食う時もケーク丈はポッケットに入れて土産となす様になる者ぞ、ゆめ/\美....
怪塔王」より 著者:海野十三
察隊長は、この軍艦の第一分隊長塩田|大尉でありました。この大事件とともに、艦長|安西大佐から命ぜられたものでありました。もちろんこのほかに東京から派遣された捜索....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
犬が、おれの飼って置いた犬と食い合って、大喧嘩になった。その時は、おれが方は隣の安西養次という十四ばかりのが頭《かしら》で、近所の黒部金太郎、同兼吉、篠木大次郎....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
例の中ノ島の屋敷に一両日滞留した。別に見物はしなかった。この屋敷の留守居の下役に安西《あざい》という者があった。その家の子が私と同年輩であるから、遊んでいた。松....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
いとしても、こっちはわざわざ高い宿俥で遠方まで出掛けるのは無駄だと思って、近所の安西洋料理にでも伴れて行こうもんなら何となく通人の権威を傷つけられたというような....
食道楽」より 著者:村井弦斎
同前博文館、二十五銭 ※治庖会《じほうかい》日本料理法 赤堀|峯翁《みねおう》安西こま子二氏共著、東京日本橋区通一丁目大倉書店発行、四十五銭 ※西洋料理法 ....
法然行伝」より 著者:中里介山
西 大阿 西住 実光 覚妙 西入 円智 導衆 尊仏 蓮恵 源海安西 教芳 詣西 祥円 弁西 空仁 示蓮 念生 尊蓮 尊忍 業....
頼朝の最後」より 著者:田中貢太郎
土肥先二郎、佐原太郎、多多良四郎、長井太郎、宇佐美三郎、佐佐木小三郎、南条平次、安西四郎など云う美男優長の輩であった。 それは元久元年のことであったが、その十....
三国志」より 著者:吉川英治
人の眼はそれへそそがれて、 「おお、夏侯淵の子なるか」 と、眼をあらたにした。安西鎮東将軍|兼尚書※馬都尉、夏侯楙、字は子休。 彼の父は、武祖曹操の功臣で、....
『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
のである。それはなかなか活火山などという生易《なまやさ》しいものではないらしい。安西《あんせい》から北山《ほくざん》山脈をこえて、トルファン盆地へ出ると、そこは....