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「宋版〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宋版の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
年|梅渓書院の刊本を以て底本としたものである。尋いで手に入ったのが『千金要方』の宋版である。これは毎巻|金沢文庫の印があって、北条顕時の旧蔵本である。米沢の城主....
武州喜多院」より 著者:中里介山
人皇九十三代後伏見帝正安二年造と称する国宝の梵鐘がある、それからまた本堂の一間に宋版の大蔵経がある、これは山門の方に別に経蔵があって保存していたのだが、改築か虫....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
蔵経も梵語《サンスクリット》(古代印度語)の原典の漢訳であるのはやむをえないが、宋版、元版、明版、竜蔵版とかれこれ読みあわせてみると、随所に章句の異同や遺漏があ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
…」 じっと、こちらを射たのも一瞬、公卿の眼はすぐ書物の上に他念もない。紙面の宋版の木活字が時にひらひら風にうごくのを、又太郎はなお凝視していた。 ――山、....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
繊維工場の煙とつが、渡良瀬川をけむらせていた。 足利学校の訪う人もない庭梅と、宋版の国宝古書籍の真新しさなどは忘れがたい。昔、文盲の領民が、なにか読めない文字....