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完全燃焼
「完全燃焼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
完全燃焼の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
の頁が、風がふく毎に、ばらばらくずれて行った。私は何の感傷もなくそれ等の物体の不
完全燃焼を眺めた。その日から、本家の邸に移り住むことになった。郊外の堂々とした石....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
は火焔の中に没したのである。 別館を焼きつくして、火は消えた。消防がおくれて、
完全燃焼の自然鎮火にちかかったから、焼死した人の姿は白骨の細さにちかい黒コゲとな....
「街の探偵」より 著者:海野十三
か。室内は密閉されてあるのも同然だ』 と帆村は舌うちをした。 『ストーブから不
完全燃焼でもって一酸化炭素が出てきたのではないかね』 『ちがう。一酸化炭素なら、....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
はハッキリと目的が定まり、それに向かって進む時がいちばん強いものである。生命力が
完全燃焼するのも、その時である。 脱獄という目的に生命力の限りをつくし、目的を....
「越後獅子」より 著者:羽志主水
中毒か、一酸化炭素中毒を考えろと、法医学は教えて居ます。烟にまかれて死ぬのは、不
完全燃焼で出来る一酸化炭素を、肺に吸込んで其中毒で死ぬので、已《すで》に呼吸《い....
「硝子を破る者」より 著者:中谷宇吉郎
記事を、伯林《ベルリン》陥落後二カ月、即ち昨年の夏の初めに発表した。原理は石油を
完全燃焼させて、その熱気を送り出して霧粒を蒸発させるのである。 私たちの方法も....