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「完敗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

完敗の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
ぱたき合ったところだ。 このアゲクが、大事の急所で慎重な読みを欠き、升田ついに完敗を見るに至ったが、誤算に気付いた升田の狼狽、サッと青ざめ、ソンナお手々があり....
勝負師」より 著者:織田作之助
思っていた。対木村戦であれほど近代棋戦の威力を見せつけられて、施す術もないくらい完敗して、すっかり自信をなくしてしまっている筈ゆえ、更に近代将棋の産みの親である....
三国志」より 著者:吉川英治
外交と戦争とを併行して、荊州の劉表を味方に加えるの策に成功したら、もはや曹操とて完敗の地に立つしかありますまい」 「それはそうだとも。……しかし劉表も、ここは容....
三国志」より 著者:吉川英治
だ一刀に斬りすてたのみか、その艇を分捕ってしまった。 かくて水上の序戦は、魏の完敗に終り、首将ふたりまで打たれてしまったので、魏の船はみだれみだれて風波の中を....
三国志」より 著者:吉川英治
でに斜谷の関城は、全面、焔につつまれ、山々の樹木まで焼けつづけている。 魏軍は完敗した。今さらのごとく楊修のことばを思い出し、 (あのとき引揚げていたら――)....