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「完結〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

完結の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
ために、特に二元の隔在的《かくざいてき》沈潜のために形成さるる内部空間は、排他的完結性と求心的緊密性とを具現していなければならぬ。「四畳半《よじょうはん》の小座....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
、わたしの心はなんだか落ちつかなかった。 勉強して書きつづけて、もう三、四枚で完結するかと思うところへ、国民図書刊行会の広谷君が雨を冒して来て、一時間ほど話し....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
も矢張りそうした訳のものではなかろうかと存じられます。では一と先ずこれで……。(完結)....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
々の製本が出来たが、最初に現われたのは半紙十枚ぐらいを一冊の仮綴にした活版本で、完結までには十冊以上を続刊したのであった。これが講談落語の速記本の嚆矢であろうと....
頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
人に喋舌《しゃべ》らせて一言も合槌を打たない。彼は一人で議論を始め、一人で議論を完結すればそれで納得するのだ。 彼は説く。 「わたしは北京《ペキン》の双十節の....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
のことだから何処まで書けばいいということもないだろうが、とにかくまだこれだけでは完結しないとみえて、題号さえも付けてないのだ。維新の際に祖父も大抵のものは売り払....
暗号数字」より 著者:海野十三
出た。3という数字がたっている。そしてすっかり割り切れている。これでこの割り算は完結しているのだ。 帆村はうずく顳※をおさえつつ、このノートに見入った。ここで....
文学的饒舌」より 著者:織田作之助
考えると、自作を語る気にもなれないが、もう一つ言うと、僕はちかごろ何を書いても、完結しないのだ。「世相」という小説は九十何枚かで一応結んだが、あの小説はあれから....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
予定し、上帙六冊、中帙七冊、下帙は更に二分して上下両帙の十冊とした。それでもマダ完結とならないので以下は順次に巻数を追うことにした。もし初めからアレだけ巻数を重....
青蛙神」より 著者:岡本綺堂
は唸りながら起きようとして又倒れる。高田と柳は心づいて介抱する。雨の音。) ――完結―― (「舞台」昭和六年七月号~八月号掲載/未上演)....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
朗読などもしたのである。ところがその後になって聞いてみると、その小説が載ってから完結になる迄に前後十九通、「あれでは困る、新聞が減る、どうか引き下げてくれ」とい....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
以降また他に発表すべき事項の多く堆積するものあれば、本編は便宜これを本号において完結せしむることとし、ためにこれに関する研究を他日の発表に譲り、ここには単に平安....
火に追われて」より 著者:岡本綺堂
、わたしの心はなんだか落ちつかなかった。 勉強して書きつづけて、もう三、四枚で完結するかと思うところへ、図書刊行会の広谷君が雨を冒して来て、一時間ほど話して帰....
二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
二葉亭四迷の全集が完結してその追悼会が故人の友人に由て開かれたについて、全集編纂者の一人としてその....
四つの都」より 著者:織田作之助
描いてみた。そして、この四つの都会のつながりは、一人の女性の勤労への挺身によって完結するのだが、私はこの四つの都会のうち少くとも三つの表現に、それぞれ今までの映....