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宏
「宏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
五
これを聞いた家中《かちゅう》の者は、斉広《なりひろ》の
宏量《こうりょう》なのに驚いた。しかし御用部屋《ごようべや》の山崎|勘左衛門《か....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
くんだ眼で一人一人|睨《ね》めつけた。
函館の停車場に着くと彼はもうその建物の
宏大もないのに胆《きも》をつぶしてしまった。不恰好《ぶかっこう》な二階建ての板家....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
山、江尻はもとより、興津、清見寺などへ、ぶらりと散歩が出来ようという地を選んだ、
宏大な別荘の設が有って、例年必ずそこへ避暑する。一門の栄華を見よ、と英臣大夫妻、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
には凡ての偉人と凡ての聖人とを含み、凡ての哲学と科学、凡ての文化と進歩とを蓄えた
宏大もない貯蔵場だ――と、現代の人類活動の諸相との集成から成り立っている。それか....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
の市民が住み、そしてその少数の人しか知らない不思議な都市である。面積や道具だての
宏大な割に人口がきわめて不稠密な点からいうと、沙漠の上に捨てられてある廃都にも似....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
日予定の時間に三角形の蟇口を懐中に忍ばせて細田氏の邸の方へ出向きました。細田氏の
宏壮な構の前には広い空地があって其の中を一本の奇麗な道が三十間程続いてその向うに....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
怪事件について述べるのが順序であろう。 ―――――――――――――――
宏大な大学の構内は、森林に囲まれて静寂そのものであった。殊にこれは夜更の十二時の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、池田成彬、松坂広政、中島知久平、岡部長景、桜井兵五郎、太田耕造、塩野季彦、下村
宏 ◯鮎川義介、郷古潔、大倉邦彦、津田信吾、石原広一郎 ◯畑俊六、秦彦三郎、佐藤....
「地球盗難」より 著者:海野十三
からソロソロ匍いだした大隅学士は、幸いに誰に見咎められもしない様子に安心をして、
宏大なる邸内の探険にとりかかった。広々とした庭園――それは庭園というのはむしろ不....
「超人間X号」より 著者:海野十三
られた。扉はかるくひらいた。「それッ」と一同はとびこんだ。あッと目を見はるほどの
宏大《こうだい》な実験室だった。 その部屋のまん中に、谷博士が椅子に腰をかけて....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
はここに本篇「宇宙尖兵」を書くことに決めた。 書き出してみると、宇宙はなるほど
宏大であって、実はもっと先まで遠征するつもりでいたところ、ようやく月世界の手前ま....
「故郷」より 著者:井上紅梅
っそりしていた。わたしが部屋の外側まで来た時、母は迎えに出て来た。八歳になる甥の
宏兒も飛出して来た。 母は非常に喜んだ。何とも言われぬ淋しさを押包みながら、お....
「初雪」より 著者:秋田滋
あるその屋敷へ連れて行った。それは、鬱蒼と茂った老樹にぐるりを囲まれた、石造りの
宏壮な建物だった。正面には、見上げるような樅の木叢がたちはだかっていて、視界を遮....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
った。随って思想上に契合するものがあってもなくても、毎日々々諸方を案内しつつ互に
宏博なる知見を交換したのは、あたかも籠の禽のように意気銷沈していた当時の二葉亭の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
来往織るがごとし。この街とかの山とは当市の二大勝なり。夜に入りて、正金銀行員諸橋
宏氏来訪あり。 十月二十九日(日曜)、晴れ。藤井氏と同乗して、午後、寺院、競馬....