宗伯[語句情報] » 宗伯

「宗伯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宗伯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
声が賑《にぎ》やかに聞えている。時々太い男の声がまじるのは、折から伜《せがれ》の宗伯《そうはく》も帰り合せたらしい。太郎は祖父の膝にまたがりながら、それを聞きす....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
》しい。ただきたならしいのが欠点である。 主人の小供のときに牛込の山伏町に浅田宗伯《あさだそうはく》と云う漢法の名医があったが、この老人が病家を見舞うときには....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
通り松本城下を見てもらいてえとこういった、遠慮をするには及ばねえ、松原だの、浅田宗伯なんぞは、おれたちの仲間でも至極《しごく》出来のいい方だ」 こういって道庵....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
匂いのする漢方薬でね、まっ黒の汁が出て、ヤレと思いましたが、案外にのめます。浅田宗伯先生直伝という字が書いてあるから愉快です。私の体は独特で、いろいろよく出来た....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
術だけは漢方に及ばず、ただ洋法に取るべきものは熱病の治療法のみなりとて、彼の浅田宗伯を信ずること深かりしという。すなわちその思想は純然たる古流にして、三河武士一....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
という丁の終りまではシドロモドロながらも自筆であるが、その次の丁からは馬琴の※の宗伯未亡人おミチの筆で続けられてる。この最終の自筆はシドロモドロで読み辛いが、手....