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「宗匠頭巾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宗匠頭巾の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
剣を学び、天真正伝神道流では万夫不当だということや、利休好みの茶の十徳に同じ色の宗匠頭巾、白の革足袋に福草履、こういう穏しい風采をして、富士の裾野の三合目辺で陶....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
いちゃんみいちゃん、道具箱を肩に、キュッと緒の締まった麻裏をつっかけた大工さん、宗匠頭巾《そうしょうずきん》の横町の御隠居、肩の継ぎに、編笠の影深い御浪人。 ....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
雪之丞の、ほのかな微笑で飾られた、呪いの目は、その桟敷に、とりわけ、一人の宗匠頭巾《そうしょうずきん》の、でっぷりした、黒い十徳《じっとく》すがたの老人と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
達ヶ原の鬼婆の絵ではありませんよ」 従来の説明を一挙に覆《くつがえ》したのは、宗匠頭巾《そうしょうずきん》をかぶって、十徳《じっとく》を着た背の高い老人。やや....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「これはこれは徳大寺様――」 徳大寺様と言われた極めて人品のよい老人は、頭に宗匠頭巾《そうしょうずきん》のようなものをいただき、身には十徳《じっとく》を着て....
「或る忠告」より 著者:太宰治
す。 どうやら『文人』の仲間入り出来るようになったのが、そんなに嬉しいのかね。宗匠頭巾をかぶって、『どうも此頃の青年はテニヲハの使用が滅茶で恐れ入りやす。』な....
「魔像」より 著者:林不忘
かんろく》のある立派な殿様ぶりだ。 五 長庵は、口もきけない様子。宗匠頭巾《そうしょうずきん》を片手に握り締めて、しきりに坊主頭を振り立てながら、....
「お茶の湯満腹談」より 著者:夢野久作
て自動車を降り、二月末の曇雲の下を藁葺のお寺じみた門に進むと、益田翁は黒い背広に宗匠頭巾庭穿靴でニコニコと出迎えた。先頭の頼うだ御方の背広に耄碌頭巾と調子を合わ....
「呑仙士」より 著者:夢野久作
た」 と言って涙ぐんでいる。 そこへ当の芋倉長江画伯が、死人のような青い顔に宗匠頭巾、灰色の十徳という扮装で茫々然と出社して来た。見ると向う歯が二本、根元か....
「濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
ばいずれ洒落た料理屋であろうと思って。 ところが、そこは静かな川沿いの貸席で、宗匠頭巾の老人とか、医者とか、僧侶とか、町人の旦那衆と云ったような者ばかりが、ひ....