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宗教哲学
「宗教哲学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宗教哲学の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
別とか、教養ある宗教とか教養のない宗教との区別とか、というものとは別なのである。
宗教哲学者が云う様な宗教的「真理内容」の上での区別だという風に云って了ってもいけ....
「道標」より 著者:宮本百合子
しかし、そこにまた百聞一見にしかず、ということもありましてね」
ウィーン大学の
宗教哲学の学生だという黒川隆三は、伸子たちが日本で学生として考えなれている若者と....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
積極的な姿で現われている。しかるに万葉から古今を経るに従って、この精神には外来の
宗教哲学の消極的保守的な色彩がだんだん濃厚に浸潤して来た。すなわち普通の意味での....
「デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
自覚の哲学は、キリスト教的実在即ち歴史的実在を把握したとも考え得るが、中世哲学は
宗教哲学であった。実在そのものを問題としたのではない。実在の考え方はギリシヤ的な....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
こそ現代に於ける「宗教」の客観的な意義があるわけだからである。 所謂批判主義的
宗教哲学によれば、宗教の本質は一つの先天的意識形式たる信仰より内側の、一関係に外....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
自由こそ、アウフクレールングのまず第一の規定となる。この規定に沿うて、イギリスの
宗教哲学も亦、理神論(理性宗教)の形を取るし(そしてここから一種の唯物論者――ト....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ロギーの美学とはどう区別されどう関係するのであるか。吾々はイデオロギーの論理学・
宗教哲学・云々と之に続いて竝べようとするのか。そういう例の「価値の体系」とでもい....
「辞典」より 著者:戸坂潤
Rechtslehre)を書く。前者に於て吾々は、彼の『知識学』の中に、平素の
宗教哲学的研究が如何に次第に実を結びつつあるかを見ることが出来る。一八〇四年以降....
「文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
おかくらてんしん》の茶の本とか唐詩選、安倍能成《あべよししげ》と云う方のカントの
宗教哲学と云ったぜいたくな書物まで乱読しました。この頃から小説を書いてみたいと思....
「競漕」より 著者:久米正雄
とには津島は下宿の六畳の間一ぱいに蔵経を積め込んで卒業論文を書いていた。(津島は
宗教哲学を専修していたのである)窪田自身も卒業期ではあるが、これでは自分の呑気を....
「冬の王」より 著者:森鴎外
書である。エルリングはドイツを読むと見える。書物の選択から推して見ると、この男は
宗教哲学のようなものを研究しているらしい。 大きな望遠鏡が、高い台に据えて、海....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
ならぬ。いいかえれば、純然たる普遍的世界的の理想教を要求する次第である。カントは
宗教哲学においてはやはり三段階を立てている。第一の段階は根本悪の時代で、その中に....