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宗教家
「宗教家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宗教家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外科室」より 著者:泉鏡花
そは変わりたれ、同一《おなじ》日に前後して相|逝《ゆ》けり。 語を寄す、天下の
宗教家、渠ら二人は罪悪ありて、天に行くことを得ざるべきか。....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
それでデビッド・リビングストンの一生涯はどういうものであったかというと、私は彼を
宗教家あるいは宣教師と見るよりは、むしろ大事業家として尊敬せざるをえません。もし....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
裸体にして検査するような事を聞くのは、無礼じゃないか。 私あ第一、河野。世間の
宗教家と称うる奴が、吾々を捕えて、罪の児だの、救ってやるのと、商売柄|好な事を云....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
離して考えるということは、個性の本然性に背いた考え方だ。私達の肉と霊とは哲学者や
宗教家が概念的に考えているように、ものの二極端を現わしているものでないのは勿論、....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
から任じ給うのである、狂か神か、狂なる能わず故に神である、帝王も貴族も、哲学者も
宗教家も皆|尽くナザレ村の大工の子に由て審判かるるのである、嗚呼世は此事を知る乎....
「振動魔」より 著者:海野十三
の岡山に、親譲りの莫大な資産をもち、彼の社会的名声は、社会教育家として、はたまた
宗教家として、年少ながら錚々たるものがあり、殊に青年男女間に於ては、湧きかえるよ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
支配的思想に背くもっとも多くの分子を含んでいたのだ。 幸徳や堺等はかなり辛辣に
宗教家を攻撃もしまた冷笑もした。そして研究会ではよく宗教の問題が持ちあがった。し....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
いたカラーは、普通の人とはあべこべに、うしろで合わせていた。いかにも行いすました
宗教家らしく、ただ血色のいい丸顔や、分別くさくはげかかった後頭部などを見ると、た....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ない人格の所有者に、立派な神霊の感応するようなことは絶対にない。世人断じて山師的
宗教家の口車などに乗って、迷信家の仲間入りをしてはならない。 『悪霊の存在』の条....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
るいは深奥なる宗教的見地に居って、そこに安心の臍を定めるという世にいわゆる学者、
宗教家達とは自らその信仰状態を異にする気の毒さはいう迄もない。 僕はかの観音経....
「迷信解」より 著者:井上円了
に不可思議な大妖怪となりて、世間より歓迎せらるるに至るであろう。これに加うるに、
宗教家中の山師連は、愚民|瞞着の手段として天狗を利用し、ますます奇怪に奇怪をつけ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
著書を捜って、白痴教育、感化事業、刑事人類学等に興味を持ち、日本の現時の教育家や
宗教家がこれらの科学的知識を欠くため渠らの手に成る救済事業が往々無用の徒労に終る....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
至りしなり。 政教子曰く、政治家は政治の裏面に宗教あることを知らざるべからず、
宗教家は宗教の表面に政治あることを知らざるべからず。例えば、政治上いかなる明君明....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
りしが、その船長の話に、前回日本帰航の際、上等船客豪州人六十人乗り込み、その中に
宗教家ありて日曜に礼拝式を行い、その席に集まりたる賽銭は、日本の慈善事業に寄付す....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ります。それは自然の設備であります。この設備が、はじめからなかったら、いくら偉い
宗教家でも、救いだの、恵みだのという仕事は絶対に出来ません。仏教の諸先輩たちは、....