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「宗教画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宗教画の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
クララの出家」より 著者:有島武郎
れる。堂母の壁画にあるような天国に連れて行ってくれるからいいとそう思った。色々な宗教画がある度に自分の行きたい所は何所だろうと思いながら注意した。その中にクララ....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
幽霊でさえもまず半透明体位のところで、やはり光線を浴びてまごついている。中世紀の宗教画やバーンジョーンズの神様の絵など見ると神様達はちょうど靴か下駄の如く何か変....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
かくまで白雲を苦心煩悶せしめる後の方の絵が、十三世紀から十四世紀へかけての西洋の宗教画であって、それが何かの機会《はずみ》で浮浪《さすらい》の旅役者の手に移り、....
岡本一平論」より 著者:岡本かの子
、その画家の伝記を知るということを非常に急ぎます。近頃の氏の傾向としては、西洋の宗教画家や東洋の高僧の遺墨などを当然愛好します。それも明るい貴族的なラファエルよ....
源氏物語」より 著者:紫式部
。生霊で現われた時さえも恐ろしかった物怪が、今度は死霊になっているのであるから、宗教画に描かれてある恐ろしい形相も想像されて、気味悪く、情けなく思召された院は、....
追憶」より 著者:宮本百合子
鏡を見ると只黒い小さい頭がある丈なのに非常に失望した事もある。 其等の空想的な宗教画は少なからず「私のお話」の材料になるに益だって、折につけて口から出まかせの....
作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
りうるが、この書物をこんな具合に瑕物にしておった理由はただ一つしかない。これ等の宗教画がこの通り汚され、引裂かれ、落書さえされてあるのは、子供の悪戯や新教徒の頑....
レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
く、レンブラントにも「聖書」から題材を取った画が少からずある。けれども、いわゆる宗教画と趣を異にする点は、その場合にも、彼は「人間」を描くことが本意であって、そ....
津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
また西洋でも後期印象派の作などにおいて瞥見するところである。あるいは却って古代の宗教画などに見られて近代のアカデミー風の画には薬にしたくもないところである。ルー....
山中常盤双紙」より 著者:寺田寅彦
る題目となるであろうと思われる。 それにつけて想い出されるのは、仏教や耶蘇教の宗教画の中にも、この絵巻物の中に現われているような不思議な嗜虐性要素のしばしば現....
」より 著者:中井正一
、さらにその絵そのものを独立させ、特殊の画布として独立させる過程は西欧においても宗教画的壁画より画布が漸次独立しきたる過程として観察される。 それらの根底には....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
叡山横川の僧都源信の「往生要集」に基く往生極楽の信仰をまのあたりに画きあらわした宗教画として、まことに壮麗無比、法悦無上の美が此処にある。「当に知るべし、是の時....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
絵出の人の絵には、どうしても出て来ずには居ぬ、極度な感覚風なものがあるのである。宗教画に限って、何となくひそかに、愉楽しているような領域があるのである。近くは、....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
である。 昭和二十一年七月 著者 アジャンター壁画の模写――ギリシアとの関係――宗教画としての意味――ペルシア使臣の画 昨夜出発の前のわずかな時間に、Z君の所....
偶言」より 著者:津田左右吉
れた屏風絵に現われている濃艶華麗な服装を。肉感的逸楽の気が沁み渡っていた浄土教の宗教画として今も伝わっている弥陀来迎の図などのコッテリした華やかさだけは失われず....