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「宗谷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宗谷の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
《つしまかいきょう》を通るか、津軽海峡《つがるかいきょう》へ出るか、あるいは遠く宗谷海峡《そうやかいきょう》を廻るかについて大《おおい》に心配されたそうだが、今....
鰊漁場」より 著者:島木健作
海道の西海岸は対馬海流の流域にあたる。津軽海峡の西方の沖合を走り、積丹半島をすぎ宗谷海峡にはいる対馬海流は、三月四月の間、漸く膨脹し来って春の気運のさきがけをす....
札幌まで」より 著者:寺田寅彦
らいだそうである。どうも合点の行かないことだと思う。 北海道の熊は古い古い昔に宗谷海峡を渡って来たであろうと思われるが、どうして渡ったか、これも不思議である。....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
転を繰り返してゆきました。と云うのは、引揚げ後内火艇に繋がれて航行の途中、今度は宗谷海峡で、引網の切断が因から沈没してしまったのです。 そして、三度水面に浮ん....
利尻山とその植物」より 著者:牧野富太郎
ワラビなどが生えている。 この絶頂に立って眺むるというと、東北の方に当っては、宗谷湾が明かに見ることが出来て、白雲がその辺から南の方に棚引いて、広き線を引いて....
宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
が加えられたのは実に意外の光栄で、我事は既に終ったというような心持がする。 正宗谷崎二君がわたくしの文を批判する態度は頗《すこぶる》寛大であって、ややもすれば....
生不動」より 著者:橘外男
ちろんこんな辺陬の一小港などが諸君の関心を惹いていようとも思われぬ。 札幌から宗谷本線|稚内行に乗って三時間、深川という駅で乗り換えて更に一時間半、留萌本線の....
帯広まで」より 著者:林芙美子
のであったが、伊代はわざわざ帯広まわりを申し出て、六月にしては朝晩の寒さの激しい宗谷本線へ向った。――初めに釧路に落ちついた。夜になると潮霧《ガス》が深くこめて....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
晩はこれきり。」 ほっと、みんなが吐息をついた。 そうだそうだ。これから今夜にも宗谷海峡を過ぎるであろう。 その先は韃靼海。 * 「今夜は妙に湿っ....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
チャロ(〔oma'n-ru-charo〕 奥へ行く・道・の口)と云うはずである。宗谷線が永山駅を出て石狩川を渡り、比布川に沿うて北上する川口の所に、比布川に沿う....
言語と文化史」より 著者:知里真志保
崎を越えて日高のシズナイの辺まで進み、また他の一派はオホーツク海に沿うて北上し、宗谷から一つの分派を樺太に送り、他の一分派は日本海沿岸を南下して、ユーラップ、オ....