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官公
「官公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
官公の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
ほかはなかった。トラックや自動車はあったけれど、これはすべて、ただちに徴発されて
官公用になってしまった。 放送局だけが活躍をして、さまざまのニュースを伝え、市....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
治の行わるべき時代には、經濟を單純に、資本主義とか社會主義とか、或は自由經營とか
官公營とか、一定してしまうのは適當でない。これらを巧みに按配して綜合運用すべき時....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
◯ふしぎに暖く、十一度なり。 ◯后七時の放送に、マ司令部発の二重大指令を報ず。
官公職就任禁止及び排除解散令なり。 総選挙を前にして本令の施行は頗る効果的なり....
「嵐」より 著者:島崎藤村
た。私は、年もまだ若く心も柔らかい子供らの目から、殺人、強盗、放火、男女の情死、
官公吏の腐敗、その他胸もふさがるような記事で満たされた毎日の新聞を隠したかった。....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
大、小鹿島を斜めに見つつ大孤山沖にかかりぬ。 午前十一時武男は要ありて行きし士
官公室を出でてまさに艙口にかからんとする時、上甲板に声ありて、 「見えたッ!」 ....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
的な資格に於て大学となったのは十五六年前のことに過ぎず、その点だけから云えば他の
官公立大学と違いはないが、併し帝大を含めての官学に対立したものは、明治時代からの....
「空襲警報」より 著者:海野十三
て、まず品川駅を爆撃したる後、丸の内附近より上野駅附近にわたる間に存在する主要|
官公衙その他重要建造物を爆撃し、東京市東側地区の上空に進出すべし。但し、東京市上....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
られているように見受けられる。 欧州大戦を契機とする理工科系統の各大学の充実・
官公私の管理になる各種の科学研究所の設立・等は云うまでもなく、最近の所謂「思想国....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ではなかった――近代ジャーナリズムの生れながらの運命だったのである。だが、多くの
官公立諸大学が直接に資本主義的利潤の追求を目的としないのとは異って(但し私立の企....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
立つものだ。 一九三七・三・一五 東京 戸坂潤 第一部 日本の社会現象 1
官公吏の社会的地位 かつて農林省の小作官会議に於て、この頃しきりに小作争議に内....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
物・身体・学業三拍子揃った粒よりの「有為な」青年の推薦方を依頼して来たのである。
官公立と私立とから平等に採用して欲しいというような、先の先まで考えた就職者側の注....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
下をとったにしても、日本の国情としては、そうせざるを得ないのが当り前だ。軍人だの
官公吏というもの、又事務系統を減らして、生産面の各部門を拡充し、それも主として貿....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
に数多くの青年が法学部に入りたがる訳はない。また、今のように多数の学生を収容する
官公私立の法学部が沢山必要な訳もわからない。どうしても、今の世の中それ自身が全体....
「西航日録」より 著者:井上円了
凌万国、文芸又足圧四陲、政治平等定綱紀、人民同等無尊卑、汽車未設上中下、学校豈分
官公私、斯邦前途誰得想、恐有震動世界時。 (独立して以来、まだ年数は浅いが、はや....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
ありませんか。この際自分はむしろ「部落民なるが故に」という理由の下に、ことさらに
官公吏会社員等の採用にも、差支えなきかぎり優先権を与うるくらいの心持ちがほしいと....