官兵[語句情報] »
官兵
「官兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
官兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
の若党の実家を頼って、人目に遠い山中の窯の中に、かくまわれていたのであった。彼は
官兵を見ると狼狽した。捕えられることは、彼にとっては死を意味していた。彼は、身を....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
木村|小隼人、木下将監。四陣前野荘右衛門尉、一柳市助直盛。五陣生駒甚助政勝、小寺
官兵衛|孝隆、木下勘解由左衛門尉、大塩金右衛門、山内一豊。六陣三好孫七郎秀次、中....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
中を砲撃し、城中からも平日よりははげしく応戦した。二十二日が来た。いよいよ諸口の
官兵に砲撃中止の命令の伝えられる時が来た。朝の八時ごろには約束のように追手門の外....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
った、時の勢いとして深くは咎《とが》めぬなれど、敗軍は敗軍じゃ、烏合《うごう》の
官兵によくもみごとに追い立てられたな、白河口のたたかいでは――ときには身のいまし....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
から盗んで逃げ去った。前にいう通り、その賊の人相風俗は大抵判っているので、丞相は
官兵に命じてすぐにその捜査に取りかからせ、省城の諸門を閉じて詮議したが、遂にその....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ドリシの『世界探究記』に拠れば、昔|北京《ペキン》の帝の宮殿近く太鼓の間あり。諸
官兵士日夜これを警衛す、裁判不服の者と裁判を得ざる者、その太鼓を鳴らせば法官|躊....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
れだした。 「……繰返して申上げます。本日午後五時、二百名より成るドイツ将校下士
官兵の一隊は、イギリス本土よりわが占領地区カレー市へ無事|帰還いたしました。これ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
投下か。――敵ながらよくも撒いたものじゃ」 「軍隊の損害は、戦死は将校一名、下士
官兵六名、負傷は将校二名、下士
官兵二十二名、飛行機の損害は、戦闘機一機墜落大破、....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
しの祖母がかつて語った。その時の人民ほど艱《つら》いものはない。髪を蓄えておけば
官兵に殺される、辮子を付けておけば長髪賊に殺される。 どれほど多くの中国人がこ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、戦争の実況などは分りはしませんが、後年知ったことで、当時|御成街道を真正面から
官兵を指揮して黒門口を攻撃したのは西郷従道さんであったといいます。これは私が先年....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
蹟を邦人中に没するに及び、夷俘・俘囚の使役ますます多く、平安朝の中ごろに至りては
官兵無力用をなさず、難事に遭遇するごとにこれを夷兵、夷警に俟たざるを得ざりしなり....
「撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
外人水夫」の所為に帰している。 彼ら――オッペルト、船長、フェロン師以下――は
官兵と仲よく談笑しながら「散歩」していた。その間に例の不徳漢が朝鮮人の小牛を盗ん....
「三国志」より 著者:吉川英治
月日ばかり長びいていたのだった。 「軍器は立派だし、服装も剣も華やかだが、洛陽の
官兵は、どうも戦意がない。都に残している女房子供のことだの、うまい酒だの、そんな....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
るに、この御着の城と同時に建った物であることは疑いもない。 「……あ、蜂の巣か」
官兵衛は眼をさました。とたんに自分の襟くびをつよくたたいて、廂の裏を赤い眼で見あ....
「エタと非人と普通人」より 著者:喜田貞吉
馬の郎等となり、野宿・山宿・河原者の徒が武技を練磨して武士になったのも多かろう。
官兵微力にして用に堪えず、雑色浮宕の輩がかえって国家の信頼する勢力となった時代に....