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「官制〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官制の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
を負いて欧州に旅行し、十八年に至りて帰朝せしが、時勢の必要を感じて従来の大宝令的官制を廃し、新たに西洋に倣いて内閣を置き、伯自らその首相となりて大いに更始すると....
運命」より 著者:幸田露伴
巍の説も用いられて已みぬ。 建文元年二月、諸王に詔りして、文武の吏士を節制し、官制を更定するを得ざらしむ。此も諸藩を抑うるの一なりけり。夏四月|西平侯沐晟、岷....
映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
つ襲って来るとしたらどうであろうか、市内の家屋構造は一変してしまい、地震研究所の官制は廃止になるであろう。 映画の世界では実際に、ある度までは、この時間の尺度....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
と呼んでいるものは、一方に於て、例えば生徒から区別された意味での学生というような官制上の身分資格を指すのでもなければ、他方に於て、例えば陸海軍の学生というような....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は、決してそんなセンティメンタルなものではない。政府は一九三五年七月著作権審査会官制の実施の旨を公布した。之は改正著作権法に基くもので、『大菩薩峠』の※絵著作権....
社会時評」より 著者:戸坂潤
うことは到底あり得ないことを、主張している。 こういう時のためにと思って、大学官制の内に、わざわざ「人格の陶冶」という項目を後から※入しておいたのに、折悪しく....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
とを与えられたのだ。国民精神作興などというのはこの国防思想宣伝の、ごく抽象的な文官制的で文学的な形態に過ぎなかったのである。 この年の九月にはそこで、文部省は....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ねたね》氏が一等教授、矢野玄道氏が二等教授木村正辞氏が三等教授であった。間もなく官制を改められて、太政官その他の諸省が出来たので、昌平学校は大学本校となり、開成....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
のロベスピエールは落馬させられたのである。 十八 神法再び力を振るう 執政官制《ディクテーター》の終焉《しゅうえん》。ヨーロッパの全様式は瓦解《がかい》し....
役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
て出世を希望するのであるとすれば、かくのごとき態度は根本的に間違っている。現在の官制および官吏任用の実際は、ある種の行政事務に特別の興味を有し、したがって特殊の....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
なかったこと、そこらあたりは似たといえばよく似ている。境遇からいえば、鴎外の方は官制に縛られていて窮屈であったが、フロオベルは自由の身であった。そこが違う。フロ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
楠公の像を製作した話へ移りましょう。 この技芸員を拝命したということは、当時の官制にいろいろ新しい制度が出来て、その新しいことにわれわれが打っ附かったのであっ....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
は成れり。したがって古来決して文をのみ尊み、武を賤むの事実あることなし。大宝令の官制にも武官の設あり、貴紳・名族多くこれに任ぜられて怪しまず。しかして、鎌倉武士....
教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
》からその位地を狙っている。そうしてそれがために五年なり十年なり奔走している間に官制改革……ヒョイと顛《ひっく》り覆《かえ》ってしまう。職業教育を狭くやると、そ....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
皇が位にあってもそれで少しも支障がなかったのも、唐にならって定められた大化の後の官制において支那にはない太政大臣という官の設けられたのも、この故のことと解せられ....