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官報
「官報〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
官報の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
そのことハッキリぶちまけて置くが、実は僕すなわち浅間新十郎のことは、十日ほど前の
官報を見て下さればよく分るが、司法官試補という役柄に採用されたのだった。その試補....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
なかったのだが、高等小学校卒業程度の試験なんだから、やすやすとできた。 そして
官報で及落が発表される少し前に、山田の伯父から、「サカエゴウカクシユクス」という....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
反駁した。 「見もしないでそんなことをいうものじゃない」 「おれは見ないけれども
官報にちゃんとでていたよ」と生蕃がいった。 「とほうもねえ、そんな
官報があるもん....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
どう対立するか。 ジャーナリズム(Journalism)という言葉はカエサルの
官報である世界最古の新聞紙 Acta Diurna(日報)から来たと云われている....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
者の私的に相当する(吾々は公私の区別を必ずしも政治学的・国家学的に決定しない)。
官報(
官報は世界に於ける新聞紙の始めをなす――例えばカエサルの Acta diu....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ならぬ。Journalism という言葉が「日」(Jour)に基くので、ローマの
官報 Acta Diurna(Diurna=Jurna)から来たと云われている。....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
も興味のある点となるだろう。社会的統制は広義のビューロークラシーによる統制(例、
官報、公報、ラジオの類に見る)と、出版資本家的必至から来る統制(新聞や雑誌に於け....
「辞典」より 著者:戸坂潤
0-44. B. C.)の Acta Diurna や前唐玄宗帝の『邸報』の如き
官報類似のものであったが、ローマ貴族及び中世ヨーロッパ諸侯は、通信奴隷や通信臣下....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
これぐらい意想外のものになると別格に扱われるが、新聞の静岡版というものは、普通、
官報の辞令告示のように、毎日二ツ三ツの温泉自殺を最下段に小さく並べている。静岡版....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
機会ガ少ナイコトヲ意味スル。現在カタカナガ一般ニ使ワレテイルノハ数学書、法律書、
官報、軍関係ノ書類ナドデアルト思ウガ、イズレモ最モ正確ヲ期セナケレバナラヌ種類ノ....
「書記官」より 著者:川上眉山
願書のごときも、さらに再びこれに拠って呈出せざるを得ざるに至れり。 その閣令が
官報紙上にまさに現われんとする前日なりき。辰弥は急に善平を人知れずある待合の楼上....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ためではない。かつ私が二葉亭と最も深く往来交互したのは『浮雲』発行後数年を過ぎた
官報局時代であって幼時及び青年期を知らず、更に加うるに晩年期には互いに俗事に累わ....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
吉田松陰を任じていた。それ故に同じ操觚でも天下の木鐸としての新聞記者を希望して、
官報局を罹めた時既に新聞記者たらんとして多少の運動をもした位だから、朝日の通信員....
「西航日録」より 著者:井上円了
。) これよりさき、すなわち去月三十日、東京より飛報あり。曰く、十二月十三日、
官報をもって文部省より、本館倫理科講師所用の教科書に関し、教授上不注意のかどあり....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
ならない。之によって即日、日本領土の新聞という新聞は、一斉に退屈この上ない貧弱な
官報と化した。ばかりではない、夫々自分の貧弱な
官報にセンセーションをくっつけよう....