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「官庁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官庁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
《い》れない。国家の最も憂うる処《ところ》は、貧乏でもない、外敵でもない、宏大な官庁が無い事でもない、狭軌鉄道が広軌鉄道にならぬ事でもない、実に国人《こくじん》....
戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
なる茶番政治を見せつけられ、なおそのうえに腐敗の極ほとんど崩壊の前夜ともいうべき官庁行政を見せつけられ、なおかつ戦意を失わないものがあればそれは馬鹿か気違いであ....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
の憲兵隊本部へ飛ばせました。自動車は物凄い唸りをたてて巨大なる建物の並ぶ真夜中の官庁街を駆け抜けて行きました。 軈て僕の乗った自動車は三十|哩の最大速力を緩め....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
映画館のある前の停留場へ来ると急いでバスから降りて行った。 しばらく、バスは、官庁街の広い通りを揺れて行く。夜更けのような濃い闇の色は、硝子窓を鏡にして、かの....
河明り」より 著者:岡本かの子
ら、あの橋詰に立っていなさればよい、迎いに行きますよ」社長はこんな冗談を云った。官庁街の素気なく白々しい建物の数々。支那街の異臭、雑沓、商業街の殷賑、私たちはそ....
東京要塞」より 著者:海野十三
どこを狙っていると思いますか。これを撃つと、大きな砲弾がとんでいって、或る重要な官庁を爆破してしまいます。そうすると、日本の動員計画も作戦計画も、なにもかも灰に....
空襲警報」より 著者:海野十三
はげしくなっていった。 新潟放送局では、講演放送を途中で切り、警察署からの臨時官庁ニュースとして、「コレラ菌の入った井戸水を注意して下さい」を放送しだしたから....
思い」より 著者:伊丹万作
事がここまできた以上、これ以上|荏苒日を虚しうすることはできないから、このうえは官庁側においてもいま一歩積極的に出て、業者とともに悩み、ともにはかり、具体的な解....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
はまつたく相反した悪法を、次から次へ無造作に制定して行く。行政機関であるすべての官庁はただ悪法を忠実に履行して国民の幸福を奪い去ることだけをその任務としている。....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
かなければ門から一歩も出られないようなこつけいなことにしてしまつたのは、政府でも官庁でもなく、むしろ国民自身だつたのである。私のような病人は、ついに一度もあの醜....
怪獣」より 著者:岡本綺堂
ちょっとおどろかされた。 「これかちどちらへ……。」と、わたしは訊いた。博士は某官庁の嘱託になっているから、何かの用件で地方へ出張するのであろうと想像したのであ....
暗号数字」より 著者:海野十三
諜報者の手から取上げることも、焦眉の急を要することだった。幸いわが国の通信事業は官庁の独占または監督下にあったため、比較的取締に都合がよかったし、また秘密通信機....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
「川那子丹造美談集」の自費出版。 しかし、これはおかしい程売れず、結果、学校、官庁、団体への大量寄贈でお茶を濁すなど、うわべは体裁よかったが、思えば、醜態だっ....
大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
、しかし私はあわてているわけではない。なるほど、これらの盛り場は復興した。政府や官庁に任せて置けば、バラック一つ建ちようのない世の中で、自分たちだけの力でよくこ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
おらないと強弁されておるが、第十五国会の決算委員会に現れた報告書によれば、昨年度官庁においてむだに使われた金が三十億五千八百万円といわれておる。この数字は、会計....