官有林[語句情報] » 官有林

「官有林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官有林の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
五木の生長するところはことごとく官有地なりとされ、従来の慣例いかんにかかわらず、官有林に編入せられることになる。これには人民一同|狼狽してしまった。 過ぐる月....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
番の接近であった。その後間もなく、彼女一家には災難が起った。というのは仁田さんが官有林の木を伐ったという嫌疑が小林区からかけられた。丑寅神社の絵馬殿を建てるため....
魔都」より 著者:久生十蘭
し渡って空拳師になり、血眼の利権屋の上前を刎ねて甘い汁を吸っていたが、昭和五年の官有林盗伐事件に引っかかり、アワヤというところを危うく体を躱して東京へ逃げ戻り、....
飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
取るにゃ、この地方ではこの炭焼きするより外の方法はねえでさア。だが、この炭材は、官有林から払い下げにゃならねえで、それが現金でなくっちゃいけねえですから、先ずそ....
ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
捜してもないような、模範的な庭と、苗木の林をごらんに入れます。うちの地所の隣に、官有林がありましてね。……そこの森番が年寄りで、おまけに病気ばかりしているもので....