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「官海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官海の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
めに燈光を立てたる者は寥々たり、けだし中興以来の政府は碩学鴻儒を羅し去りてこれを官海に収め、かれらの新政理を民間に弘むることを忌む。これまた一の原因たらずんばあ....
断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
は儒者を軽んじて重用しないので、気概のある者は山林に隠れるか、詞曲に遊ぶかして、官海に入ることを好まないふうがあった。世高もその風習に感化せられて、功名の念がす....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
に》の海のうやつらやの高波に揺られ揺られて辛《かろう》じて泳出《およぎいだ》した官海もやはり波風の静まる間がないことゆえ、どうせ一度は捨小舟《すておぶね》の寄辺....
「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
首が堅すぎては国運と民心の弦線は決して妙音を発するわけには行かないのではないか。官海遊泳術というものについてその道に詳しい人の話だというのを伝聞したことがある。....
役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
ろというご注文ですが、不幸にしていわゆる役人生活の経験をもたない私には、とうてい官海游泳術その他手近にお役に立つようなことを申し上げる資格がありませんから、ただ....
三国志」より 著者:吉川英治
こにいま誰が時代の中枢をつかんでいるか。劉表はすでに、次代の人物ではないし、学林官海、ともに大器と見ゆるひともない。……突としてここに宇宙からおり立つ神人はない....