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「官爵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官爵の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
陸判」より 著者:田中貢太郎
は、冥途で何をしております」 「陸判官が推薦して、裁判の事務を監督する役にして、官爵を授けてくれたから、すこしも苦しいことはないよ」 そこで細君がまた何か言お....
風流仏」より 著者:幸田露伴
なし。さても浮世や、猛き虎も樹の上の猿には侮られて位置の懸隔を恨むらん、吾肩書に官爵あらば、あの田原の額に畳の跡深々と付さし、恐惶謹言させて子爵には一目置た挨拶....
連環記」より 著者:幸田露伴
うだが、其実を失わないで宜い。家主、職は柱下に在りと雖も、心は山中に住むが如し。官爵は運命に任す、天の工|均し矣。寿夭は乾坤に付す、丘の祷ることや久し焉。と内力....
源氏物語」より 著者:紫式部
に思われてなりませんことから、そう計らうのでございます。貴族の子に生まれまして、官爵が思いのままに進んでまいり、自家の勢力に慢心した青年になりましては、学問など....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
を再演するなかれとの意を示して、断然《だんぜん》政府の寵遇《ちょうぐう》を辞し、官爵《かんしゃく》を棄《す》て利禄《りろく》を抛《なげう》ち、単身《たんしん》去....
三国志」より 著者:吉川英治
してやり給え。今夜だけ、馬を休めたら、すぐ発足するがよかろう」 義はあっても、官爵はない。勇はあっても、官旗を持たない。そのために玄徳の軍は、どこまでも、私兵....
三国志」より 著者:吉川英治
「これは異なお訊ねじゃ」 王允は、酒をすすめながら、 「将軍を饗するのは、その官爵を敬うのではありません。わしは日頃からひそかに、将軍の才徳と、武勇を尊敬して....
三国志」より 著者:吉川英治
快諾した。 「よいとも、よいとも、兵三千に、馬五百匹を貸し与えよう。……それに、官爵の職権もなくては、兵を下知するに、威が届くまい」 袁術は、多年の野望がかな....
三国志」より 著者:吉川英治
ようか。――其許まず先鋒に立ちたまえ」 「異なおことば哉。ご辺と、それがしとは、官爵の高下もないに、何で、それがしを下風に視られるか」 「いや、何も、下風に見く....
三国志」より 著者:吉川英治
たくと、許攸は地に伏して拝礼した。 「儀礼はやめ給え。君と予とは、幼年からの友、官爵の高下をもって相見るなど、水くさいじゃないか」 曹操は、手をとって起した。....
三国志」より 著者:吉川英治
にしてあげる」と至極、簡単に命じた。 劉※は、眉を悲しませて、 「わたくしは、官爵に望みはありません。ただいつまでも亡父の墳墓のあるこの国にいたい」 と、哀....
三国志」より 著者:吉川英治
駕をととのえて許昌の都へ帰って行った。 そして、呉使|華欽に、大理寺少卿という官爵を与え、彼を都へとどめておく一方、勅命を乞うて、程※の献策どおり、勅使を呉の....
三国志」より 著者:吉川英治
不出来だったらそれを口実に殺しておしまいなさい。また噂のとおりな才華を示したら、官爵を貶して、遠地へ追い、この天下繁忙の時代に、詩文にのみ耽っている輩の見せしめ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、堀川ノ光継、洞院ノ実世、そのほか、後醍醐について行ったとみられる十数家の公卿の官爵をけずり、また、 「近衛経忠も、どうやら臭い」 という密告から、関白家の附....