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「官立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官立の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ても、Mission《ミッション》 School《スクール》 を始めとしてどこの官立学校にても、われわれの思想を伝えるといっても実際伝えることはできない。それゆ....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
った。すると、彼はますます得意になって、じろじろ部屋の中を見廻しながら、 「俺は官立第三高等学校第六十期生山中弦介だ!」 最期の花火を打ち揚げると、すっかり悄....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
されるが、なかなかそれ位の事でない。昔風の寺小屋式から男女の大学まである。これを官立、私立、営利、非営利、年齢別、性別、専門別と区別して来たらとても大変である。....
近時政論考」より 著者:陸羯南
変革を経て東京大学と名づけ国権論派の巨擘たる今の加藤博士をその総理となせり。この官立学校より出でたるものはおもに法学者にして、自然にも第一期の国権論派の正統を承....
天馬」より 著者:金史良
をこすって見据え、口をばっくりと開けた。実にそれはまぎれもなく東京の田中が、ある官立専門学校教授の角井に案内されていたのである。盃を口に持って行っていた彼等二人....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
ったが為に、陸軍当局の譴責を蒙ったそうである。それらの諸先生に比べれば、従来予が官立学校教師として小説家を兼業する事が出来たのは、確に比類稀なる御上の御待遇とし....
四次元漂流」より 著者:海野十三
あった。 川北先生の容態も、あいかわらず意識不明のままで、今は帝都の中心にある官立の某病院の生ける屍同様のからだを横たえつづけている。 こうして一週間ばかり....
」より 著者:織田作之助
校へはいっただけでもう何か偉い人間だと思いこんでいるらしいのがばかばかしかった。官立第三高等学校第六十期生などと名刺に印刷している奴を見て、あほらしいより情けな....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
劇団が、ある作家の脚本を上演したところ、登場人物たる某私立大学生の生活が、他の一官立大学生のそれに比して、あまり立派でない、どちらかといえば軽々しい風俗として描....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ないのだ。パンフレットのような薄ッペラなものがあるだけさ。お膝元に東北大学という官立の総合大学があって、市史のヘンサンがないのだから、気風の一斑を知るべきだ。つ....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
、同級生の秀才安藤弘と恋愛をした。ところが、その頃大正二、三年の頃の音楽学校は、官立学校の常として、コチコチで、生徒どうしの恋愛関係は厳しい批判の的になった。言....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
託し、一封の手紙を投函せんとした。場員は受取った儘おいたが、事件報知と共に、警察官立会の上開封した。それはA市にある家庭に宛てたもので、商売上の失敗から厭世自殺....
不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
運動の妄念が、巴里の市中に残っているというその一例に属する話である。巴里に於ける官立美術学校の附近に或る下宿屋がなる。一体の出来が面白い都会で、巴里に遊んでその....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
た。で、その俗語を習う月謝はもちろん私が払いますので、その上私はダージリンに在る官立学校へ通ってチベット語の教頭ツーミ・ウォンデンという人から正式のチベット語を....
扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
っていませんでした。珪次はそのとき私と同じ年の二十一で、みずみずした青年でした。官立大学で経済を学んでいたために、父亡き後の母は、この遠縁に当って足繁く自家へ出....