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官符
「官符〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
官符の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死者の書」より 著者:折口信夫
まだ時おり、石城と謂われた石垣を残して居る家の、見かけられた頃である。度々の太政
官符で、其を家の周りに造ることが、禁ぜられて来た。今では、宮廷より外には、石城を....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
事をしてもらう。 奈良、平安初期には、逃亡したヒダのタクミの捜査や逮捕を命じた
官符が何回となく発せられていますが、特に承和の
官符には、変ったことが記されており....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
クミ(奈良や京都の建築に徴用された奴隷だ)の捜査と逮捕を命じている千百年ほど昔の
官符の一ツに「ヒダの人間は言葉も容貌も他国に異るから名を変えてもすぐ分る」と但し....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
体長大、色白く、眼は青味を帯び、毛多く、頬骨が秀でていると語った。承和元年の太政
官符に、飛騨の人は言語容貌すでに他国人に異なりと言われた程度のものが、ここにおい....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
は中古の頃までも、未だ里人に同化しない民衆が住んでいたのであった。弘仁元年の太政
官符にも、「飛騨の民は言語容貌既に他国に異なり」とある。彼らは所謂飛騨の工で、農....
「法然行伝」より 著者:中里介山
という俗名を附けられて土佐の国へ流されることになった。その宣下状に云う。 太政
官符 土佐国司 流人藤井元彦 使|左衛門府生《さえもんのふしょう》清原武次 ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
廷の令にしても、大宝律令にしても漢文で記されねばならなかったし、詔勅も上奏も太政
官符も戸籍も歴史も、すべて支那文化に則る政治風教の百科の事務はみな漢文の記録にた....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
い。それも小さい商いではありません。海外との交易です。彼らは准后さまに取入って、
官符をいただき、ご朱印船と公称して、あちらの国からさまざまな物を交易して帰り、そ....
「濫僧考」より 著者:喜田貞吉
油を以てそれをその坊主頭に着けたものであったという。承和十一年十一月四日の「太政
官符」によるに、遊猟の徒が屠割の事によって、鴨上下大神宮の辺の川を※穢の濫僧・屠....