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官等
「官等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
官等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
しい……しかし、これはどうも仕方がない! 罪はペテルブルグの気候にあるのだから。
官等にいたっては(それというのも、わが国では何はさて、
官等を第一に御披露しなけれ....
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
フなる人物について一言しておく必要がある。八等官といっても学校の免状のお蔭でその
官等を獲得したものと、コーカサスあたりで成りあがった者とでは、まるで比べものには....
「蠅男」より 著者:海野十三
へ入りこもうと思うて、警官に見つかり、ドクトルの娘でございますなどと嘘をついて本
官等をたぶらかそうと思うたのやろが、どうや、図星やろ、恐れいったか。――」 女....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
かも知れない。 もうよほど後のことであるが、家に大勢士官が集まった。父はその士
官等に、山田の伯父から送って来た葉巻をご馳走した。しかしそのお客の中で、この葉巻....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
見よう」と云う。 是にて判事は猶お警察長に向い先刻死骸検査の為め迎に遣りたる医
官等も最早や来るに間も有るまじければ夫まで茲に留られよと頼み置き其身は書記及び報....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
とともに、よぼよぼのお爺さん判事が三人とそのあとへ検事とがはいって来た。 裁判
官等のうしろの壁には、正義の女神の立像が、白く浮きぼりに立っていた。 裁判長は....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
供奉して行った多くの若い女官たちが、阿虞の浦で船に乗って遊楽する、その時にあの女
官等の裳の裾が海潮に濡れるであろう、というのである。 行幸は、三月六日(陽暦三....
「役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
て少年審判所に勤めていても、官制の関係上その勤務をつづけるかぎり、ある程度以上に
官等も上らず俸給も上ることをえない。したがって役人として相当の昇進を希望するかぎ....
「火の扉」より 著者:岸田国士
ろう? そう言えば、中園に限らず、決して広い交際ではないが夫の周囲のだれかれ、
官等や職務の上下を問わず、彼女などに対して示す一種の親身な、それでいてちやんと礼....
「迷信解」より 著者:井上円了
。しかるに、これを五行となんらの関係なき年月に配合し、方角に配合し、人の五体、五
官等に配合するにおいては、古代の妄想というよりほかなく、これを信ずるの迷信たるは....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
るものか。」 重太郎は斯うも考えた。けれども、自分の姿を見れば直ちに追跡する警
官等が、其理屈を肯いて呉れるや否やを危んだ。警
官等は自分の敵であると彼は一図に信....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ございましょう。
そうなったものでございますから、政府の高等官吏あるいは高等僧
官等が病気になりますと、まず神下しあるいは卜筮者に尋ねるけれども、その人らがいわ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
取って返して、病人本間の様子を見舞い、身支度して出直さんと本郷に帰りけるに、早警
官等は引取りつ。泰助は医師に逢いて、予後の療治を頼み聞え、病室に行きて見るに、こ....
「妻」より 著者:神西清
よ。こないだ絵入新聞で見たんだがね、そう。……君の言うことは高尚だ、君は秀才だ、
官等だって僕なんか及びもつかないさ。だがねえ君、君は性根がすわっていないんだ。…....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
に流れて行った。すなわち雇われて走り使いをする、掃除をする、庭作りをする、大工左
官等の職人の臨時助手となる。或いは道普請をする。井戸掘りをする、墓の穴掘りをする....