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官給
「官給〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
官給の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
居室内に包蔵しいたるものゝ如し)許りを輪形に結びたるものを懸け、更に自己の手拭と
官給の手拭とを縄状として、それを結合聯結し置き、空気抜け孔を踏台として用意の手拭....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
じめると、皇帝ニコライは慈愛深い父たる挨拶として無警告の一斉射撃を命じた。灰色の
官給長外套を着たプロレタリアートの子が命令の意味を理解せず山羊皮外套を着たプロレ....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
京の西の岡というところに、松波基宗という北面の武士が住んでいた。乱世のことであるから
官給は至って不充分で、泥棒でもしなければ生活が立たないように貧乏である。 子供....
「都会の中の孤島」より 著者:坂口安吾
であった。 たとえば彼が兵隊生活をしていたとき、目から鼻へぬけるような人物でも
官給品の盗難にあう。するとそれを補充するために目をつけるのはグズ弁の所持品で、つ....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
かったろうが、この写経生らの生活はひどいものらしかった。紙、墨、筆などの文房具は
官給だが、功賃は出来高支払いの制になっている。(最低保証の定給制もいくらか有った....