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「官設〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官設の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、日米両国の戦備が、驚くべき速度と量と形とに於て、進められて行った。鉄工場には、官設といわず、民間会社と云わず、三千度の溶鉱炉が真赤に燃え、ニューマティック・ハ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
る。不躾でもある。あらためて翁と呼ぶ。翁が今住んで居る家は、明治三十九年に出来た官設の駅逓で、四十坪程の質素な木造。立派ではないが建て離しの納屋、浴室、窖室もあ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
れた。内閣調査官奥村案は一種のファッショ的イデオロギーと評価された。在郷軍人会が官設団体となることによって、在郷軍人的イデオロギーは国権上の威力を生じるだろう。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
衆人の見るものに供するのだから、ただでさえ、物見高い江戸の、しかも、日本橋の辻に官設してあるのだから、見まいとしても、それを見ないで通ることを許されないようにな....
思想動員論」より 著者:戸坂潤
。尤も文芸懇話会や松本学氏はどうでもいい。 日本文化中央連盟なるものは、決して官設ではない。実際官設ではこうした文化活動は出来ないのである。日本の政府は、そこ....