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「官道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官道の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
り尽さしめんと命ぜしも、この神林を伐ればたちまち小山崩れて人家を潰す上、その下の官道を破るゆえ、事行なわれず。ついに降参して郡衙《ぐんが》より復社を黙許せり。 ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ルために耕作|廃《すた》った事もあり、また虎一疋が一八六九年中に百二十七人を殺し官道絶ゆる事数週、たまたま英人来ってこれを殺した。これらいずれも古くかつ稀有の例....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
来ないのです」 かれらは汪のいましめを解いて、昨夜来の無礼をあつく詫びた上に、官道までつつがなく送り出して、この事はかならず他言して下さるなと、堅く頼んで別れ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
州西牟婁郡では今もこうして蛇を捨てる。本邦でも異邦でも蛇が往来|稀《まれ》ならぬ官道に夏日臥して動かぬ事がある。これは人馬や携帯品に附いて来る虫や様々の遺棄物を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を壊《やぶ》り人を打つ、諸猴固有の語を話し、夥しく子を産む。その子両親に似ざれば官道に棄つるを、インド人拾い取りて諸の手工や踊りを教え夜中これを売る。昼売れば道....
東京要塞」より 著者:海野十三
こし前には早くもこの一団の集合場所である南千住の終点に突立っていた。彼の手には左官道具と弁当箱が大事そうに握られていた。 親方の五郎造が最後にやってきた。それ....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
堪えた奴で、私へ一太刀浴せやがった、やられたなと思ったが、幸いに仕事の帰りで、左官道具をどっさり麻布の袋に入れて背負っていたので、宜い塩梅に切られなかった、振放....
三国志」より 著者:吉川英治
らず二夫人を驚かし奉るなよ」 云いふくめて、関羽はあとに残った。そして北大街の官道を悠々、ただひとり後からすすんでいた。....
三国志」より 著者:吉川英治
の蓋には、ばらばらと白い霰が降った。――次の日、また次の日と、車のわだちは一路、官道を急ぎぬいて行く。 洛陽――洛陽の城門ははや遠く見えてきた。 そこも勿論....
私本太平記」より 著者:吉川英治
知る者はいないのか」 ――ほどなく、峠も越えると、安倍川の西だった。手越ヶ原の官道に添って、両側の並木を綴る賑やかな一駅は手越ノ宿。晩の泊りはそこときまった。....