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官長
「官長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
官長の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
でに四寸延びて五尺二寸何分かになった。 四 中学校の校長は、先年皇子傅育
官長になって死んだ、三好愛吉先生だった。 僕等は先生を孔子様とあだ名していた。....
「弟子」より 著者:中島敦
《さいしょう》の事をも兼《か》ね摂《と》らせた。孔子の推挙で子路は魯国の内閣書記
官長とも言うべき季氏の宰となる。孔子の内政改革案の実行者として真先《まっさき》に....
「源氏物語」より 著者:紫式部
に太后へ取りなしをしたし、帝《みかど》へもお詫びを申し上げたので、尚侍は公式の女
官長であって、燕寝《えんしん》に侍する女御《にょご》、更衣《こうい》が起こした問....
「頸飾り」より 著者:辻潤
出席の栄を得度右および御案内候也」 宛名は二人の名前になっている。そして麗々と
官長夫妻の署名がしてある。 喜ぶと意の外、彼女はその招待状を食卓の上に投げつけ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
に呟いたのち、人が変ったような優しい口調で秘書官に、
「おい、谷口君、安南の理事
官長から大臣にあててこんな至急報が来た。……まア聞け、これを。……東京麹町区内山....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
らということだった。H宮は、話してわかるのならどこへでも行くといわれたが、O書記
官長が、総理の身の上に万一のことでもあれば、政府に支障をきたすからと反対して、ラ....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
りかねて頼母木が飛びつけて、伯に行き違いのことを尋ねると、そこに折りよく内閣書記
官長の江木翼も居合わせて、 『総理大臣が、一人の候補者にのみ推薦演説をするという....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
かり経つと、以前よりも、もっと濃い、厚い髪が生えた。 さて、その髪も、内閣書記
官長だの、司法大臣だの、翼賛会の産婆役だのという、ウルサイ役目を、次々と担任され....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
である。 ここでは、人は普通の歩き方をすることはむつかしいのだ。ある者は、書記
官長のようにソワソワと歩き、あるものは女官のように歩く、あるものはポーターがいる....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
学務局に至り局長に面会を得て、市内の学校参観を請いたるに、即時に快諾せられ、視学
官長に命じて案内せしめらる。まずはじめに市内模範の小学校に至る。建築壮大、設備整....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
う時、救いの神ともいうべき警官が現われ平野警察署長青木重臣君(のちの平沼内閣書記
官長、愛媛県知事)の命令で、労使ともに検束されてしまった。留置場はまさに呉越同舟....