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宙吊り
「宙吊り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宙吊りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
つけた。 ギギイッ。…… という怪声をたてると、かの怪虫は遂に樹からブランと
宙吊りとなり、そして次の一撃で幹を離れると、黒い巨体がパッと下の草叢の中に落ちて....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
取り換えられているんだ」と法水は事務的な口調で、「向う側にあるのは全部|吊具足(
宙吊りにしたもの)だが、二番目の鞣革胴の安鎧に載っているのは、錣を見れば判るだろ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
彼も敵わない。そのまま、片手にさげた彼をぐんぐん運んでゆき、氷罅のなかへぶらんと
宙吊りにしたのだ。 「人が、せっかくお前さんを助けてやったのに、引っ叩くなんて…....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
、上へひっぱられていくのであった。 あの手この手 「痛い、痛い」牛丸少年は
宙吊りになった。 痛い。髪の毛がぬけそうだ。もがくと、ますます痛い。牛丸は歯を....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
そういったかと思うと、スコール艇長はいきなり事務長のえりがみをつかんでかるがると
宙吊りにした。そしてとなりの浴室の戸をあけて、中へつれこんだ。 それからしばら....
「地球要塞」より 著者:海野十三
。まだ愕くのは早い。よく見ているがいい” 戦艦オレンジ号は、見えない糸によって
宙吊りになってるようであったが、このとき、とつぜん戦艦オレンジ号の艦体が、真中の....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
したら、やはり怖いでしょう」 「ぷッ、冗談いっちゃいけねえ。……六十尺もある崖に
宙吊りになって、あんな後生楽《ごしょうらく》を並べていたお前さんでも、怖いものが....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
五六寸の中背だから、このふたりが差しにないということになると、駕籠はいきおい斜め
宙吊りとあいなり、客はツンのめったままで行くか、あおのけになって揺られるか、いず....