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定まる
「定まる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定まるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の父と母」より 著者:有島武郎
。後に母の母が同棲するようになってからは、その感化によって浄土真宗に入って信仰が
定まると、外貌が一変して我意のない思い切りのいい、平静な生活を始めるようになった....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
精神の光が必要になるのであります。国の興《おこ》ると亡《ほろ》ぶるとはこのときに
定まるのであります。どんな国にもときには暗黒が臨みます。そのとき、これに打ち勝つ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
牧場を絶えず新たに求める必要があるので、こういう遊牧民の居所は彼らの家畜によって
定まることになっていった。決してその逆ではなかったのである。 しかし人口が増殖....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
スを信ずる乎信ぜざる乎、彼の言辞に遵うか遵わざる乎、人の永遠の運命は此一事に由て
定まるのである、而して能く此の事を知り給いしイエスは彼の伝道に於て真剣ならざるを....
「蠅男」より 著者:海野十三
「カオルさんは今度お父さまにまだひと目も会っていないのですか」 と、帆村は座が
定まると、ドクトルの令嬢に尋ねた。 「さっきチラリと廊下を歩いている父の後姿を見....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
火管制がうまく行われているか、いないかによって、敵の航空軍が東京を発見する難易が
定まる。真暗になっていると、その上を通っても、畠地だか山林だか市街だかわからない....
「暗号数字」より 著者:海野十三
できて、5992 となる。HとIとは前から分っていたが、これをもって J=9 と
定まる。 あとはNが3か6か、またPが5か1かということになるが、それだけのこ....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
…いや、そうでない。あだ白い脚は膝の上、ほとんどつけ根へ露呈なのですが、段々瞳が
定まると、真紅な紅羅の花を簪にして、柳条笹のような斑の入った薄い服、――で青いん....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
――阿漕が浦の度かさなれば、おさだまりで、たちまち近所となりのうわさ、これも
定まる処です。 夫仁平は穏厚な生れ、かっと燃立つ胸なでおろし、それが素振は顔へも....
「妖怪学」より 著者:井上円了
法によりて予定すべきや。これまた偶合というよりほかなし。未来の原因は今日にありて
定まることは、疑うべからざる道理なりといえども、我人の知力、到底、今日にありて予....
「迷信解」より 著者:井上円了
れたるもの、必ず五、六十人あるべし。もし、人の運不運はその生まれたる時日によりて
定まるものならば、これらの人はみな、釈迦、孔子などと同一の運命に際会すべき理なり....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
島田沼南は大政治家として葬られた。清廉潔白百年|稀に見る君子人として世を挙げて哀悼された。棺を蓋うて
定まる批評は燦爛たる勲章よりもヨリ以上に沼南の一生の政治的功績を顕揚するに足るも....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
理想の細君の選択に女学校の教師となるものもあった。或る女学校では女生の婚約の夫が
定まると、女生は未来の良人を朋友の集まりに紹介するを例とし、それから後は公々然と....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
するをもって、旧を去りて新に就くの性あるものなり。しかるに、宗教はその真理既往に
定まるをもって、旧を守るの性あるものなり。今、日本国をして永く日本国たらしむるに....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ば、あまり人の批評は気にならないものです。 しかし、すべてを超越して真の成功の
定まるのは、それだけの価値のものが、それだけの価値を現したときです。これ以上のと....