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定む
「定む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定むの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
た藤堂井伊を労わり退かしめ、岡山口の先陣を前田利常、天王寺口のそれを本多|忠朝に
定む。然るに悍勇なる松平忠直は、自ら先登を企てた。前日、家康に叱られて、カッとな....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
あらず。まず国民の任務を確認してこれに要用なるものを採択し、もって国政上の大旨を
定むるものなり。自由主義は個人の賦能を発達して国民実力の進歩を図るに必要なり、平....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
纏ったる体系として発表せられたのは『善の研究』であって、氏の哲学界における地位を
定むるものもこの書であることはいうまでもない。この書は十年以前に書き始められたの....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ありとするも、いずれより以上は理外にして、いずれより以下は理内なるや、その限界を
定むることはなはだ難し。けだし、今日までの結果に考うるに、その間に一定の限界なき....
「迷信解」より 著者:井上円了
魂の滅不滅につきて論ずるものがあるが、これは別問題とし、死後霊魂の現存するものと
定むるも、決して人の目に見え、感覚に触るるものでないことは明らかである。しからば....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
は、天地自然の規則にその原因を帰すること これなり。この第三時期の解釈法によりて
定むるところの原因にまた三種あり。 第一種は、外界一方より起こる原因 第二種は、....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
」とある。これは徹底的に小田原北条氏を討滅することが、直ちに関東奥羽全体の処分を
定むる所以であることを述べたのである。我が古い俗諺に、「木乃伊採りが木乃伊になる....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
ある。しかしその良民と云い賤民というものが、時代によって世間の見るところ、国法の
定むるところ、常に一様でありえないが如く、間人として認められるのも、古今において....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
罹った事は、寺院側の記録にも往々見受けるところで、「法隆寺災に罹るの後衆人寺地を
定むる事を得ず」、分散して太子縁故の諸寺の造営に着手したとの事は平子君の引かれた....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
けれどもどうもそういうことがあったという話をたびたび聞きました。
法王の化身を
定むるについては以上述べましたごとくなかなかむつかしい。けれどもその下の高等ラマ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
毎日費やすところのものをいう。仮に毎日平均五百人ありて、一人五円ずつ費やすものと
定むるときは、一年に得るところの金、九十一万二千五百円なり。もし毎日平均千人あり....
「西航日録」より 著者:井上円了
検閲あり。ただちに汽車に転乗し、夜に入りてロンドン市に着す。寓所を公使館の近街に
定む。これよりロンドンにとどまること二週余、もっぱら倹約を守る。 紳士洋行漫費銭....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
いう。秋洲船医およびウィルキンソン氏の紹介により、フィッツロイ公園の傍らに寓居を
定む。メルボルンの気候はシドニーよりいくぶんか冷気の加わりたるがごときも、朝夕冬....
「正に芸術の試煉期」より 著者:小川未明
から言えばその立場を明かにすることによってます/\その作家の素質と、作品の価値を
定むることにもなるのである。 芸術の目的が人間の理想の追求であり、そして、この....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
は、世のいはゆる政治家、学者、或は一般に称してハイカラ流の徒なるものがその住所を
定むるもの少し。今日知名の政治家を物色して浅草に何人かある。幾人の博士、幾人の博....