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定める
「定める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
らけな足の毛が、斜めに眉《まゆ》の間をなでた。切ろうにも突こうにも、どれと相手を
定める事ができない。前を見ても、後ろを見ても、ただ、青くかがやいている目と、絶え....
「河童」より 著者:芥川竜之介
にも妙をきわめていたということです。
僕は一週間ばかりたった後、この国の法律の
定めるところにより、「特別保護住民」としてチャックの隣に住むことになりました。僕....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
であった。
彼等はまず京橋《きょうばし》界隈《かいわい》の旅籠《はたご》に宿を
定めると、翌日からすぐに例のごとく、敵の所在を窺い始めた。するとそろそろ秋が立つ....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
た。しかしその時も相打ちではなかったのかもわかりませぬ。あるいは先後《せんご》を
定めるのに迷って居ったのかもわかりませぬ。いや、突のはいったのは面に竹刀を受ける....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
《みけん》へ閃《ひらめ》いた。そのために血が眼へはいって、越中守は、相手の顔も見
定める事が出来ない。相手は、そこへつけこんで、たたみかけ、たたみかけ、幾太刀《い....
「或る女」より 著者:有島武郎
した時から葉子を見知っているかのように、その飛び放れて華手《はで》造りな姿に目を
定めるらしかった。物好きなその人たちは早くも新聞の記事を見て問題となっている女が....
「片信」より 著者:有島武郎
ねばならぬと考えているものだ。ここに至って僕は何処に立つべきであるかということを
定める立場を選ばねばならぬ。僕は芸術家としてプロレタリアを代表する作品を製作する....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
低声で気をつけたその大揺れの船が、この時、最早や見事な難船。 お妙はその状を見
定めると、何を穿いたか自分も知らずに、スッと格子を開けるが疾いか、身動ぎに端が解....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
、漁夫たちは見慣れた山々の頂をつなぎ合わせて、港のありかをそれとおぼろげながら見
定める。そこには妻や母や娘らが、寒い浜風に吹きさらされながら、うわさとりどりに汀....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の参考となるべき用具である。私と道徳とに於ける関係もまた全く同様な考え方によって
定めることが出来る。即ち知識も道徳も既存の経験に基いて組み立てられたもので、それ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星も観察されまた神々の数に加えられるようになった。そしてこれら遊星の天上の位置を
定めるために星辰を幾つかの星座に区分するようになった。その分け方となると、もはや....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
書いて送り、ノビリ等の論の誤謬をも詳しくいってやった。 科学上の発見の優先権を
定める規則として、現今はその発見が学界に通知された日附によることになっているが、....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
そこに立命の基礎を作り、またあるいは深奥なる宗教的見地に居って、そこに安心の臍を
定めるという世にいわゆる学者、宗教家達とは自らその信仰状態を異にする気の毒さはい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る。特に重要なる軍事工業は適当に全国に分散する。徹底せる国土計画の下にその分配を
定める。大河内正敏氏の農村工業はこの方式に徹底すれば日本工業のためすばらしい意義....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
つぽつ註文が来るようになり、大正十二年には北欧諸国の船員及び鉄道員の色神検査法を
定める会議で、マイスリング氏の原案として燈火による検査法と石原検査法(場合により....