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定休日
「定休日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定休日の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「正坊とクロ」より 著者:新美南吉
坊のうしろでは、お千代が、なみだぐんだ目をして見ていました。ふたりは、はじめての
定休日に、クロを見にきたのでした。....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
何をする日か私ははっきり知らないが、何んでも死んだ父の話によると、この日は地獄の
定休日らしいのである、そしてこの日の落日は、一年中で最も大きくかつ美しいという事....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
退却致しましょう。新聞が朝日その他月曜は二頁きりだったのが今度からは毎月二十五日
定休日が出来るそうです。今夜はむし暑くなりましたから風邪お大事に。 十月一日 ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
ンの硝子戸を押してはいろうとした。が、硝子戸は動かなかった。のみならずそこには「
定休日」と書いた漆塗りの札も下っていた。僕は愈不快になり、硝子戸の向うのテエブル....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
魚屋と床屋のケンカのこと その日は魚屋の
定休日であった。金サンはうんと朝寝して、隣の床屋へ現れた。 「相変らず、はやらね....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
よ。記代子さんに急用ができたんですけど、記代子さんがあいにく会社をサボッてとか、
定休日でとか、そんな風に言うのよ。わかりましたね」 かんで、ふくめるようである....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
で、正午出は十時までの受持とし、各十時間勤務と改めたのであった。また月二回の全員
定休日のほかに、交替でさらに月一回の休みをつくり、これでやや改善されたが、毎年四....
「食堂」より 著者:島崎藤村
の暇を見つけ、一晩泊りがけで浦和まで母を迎えにやって来てくれた。その翌日は食堂の
定休日にあたるというので、お三輪もやや安心して、東京の方へ向う支度をした。彼女は....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
られようとも思われない。 そこでいッそと、こんな試みにかえてみた。月一回を小説
定休日としてしまう。そして代りに、私本太平記の篇外雑感とか、臨時の史蹟紀行、作品....