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定住
「定住〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定住の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「予報省告示」より 著者:海野十三
ある。 尚、当時残存した約三千名の地球人類は行方不明となる。彼らの多くは、地底
定住の努力半ばに於て、坑道内で死滅。 人暦八千百九十四年 支配当局の厳重なる....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
既にあれほどまでの進化の程度に達している所からみると、始めて単細胞生物が地球上に
定住して以来カムブリア紀までに経過した歳月は、少なくも同紀から近代までのそれと同....
「人形の話」より 著者:折口信夫
「あそばす」とは踊らすことである。この起源は、紀州の熊野の巫女と思われる。それが
定住して一派を開いたのである。一体のこともあるが普通は二体である。「おしらさま」....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
葉人の時代には以前ともに携えて移動してきた同民族の落ちこぼれとして、途中の島々に
定住した南島の人々を、すでに異郷人と考えだしていた。その南島
定住者の後なる沖縄諸....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
るのである。現在、公娼は廃止されているというが、表向きだけのことで、街娼以外の、
定住したパンパンは公娼と同じこと、検診をうけ、つまりは公認の営業をやっているので....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
、自慢にもならねえヤクザの身を、変にひけらかせて大口を叩き、先祖代々素性正しく、
定住している俺達へ、主人かのように振る舞い居る! ナニ刀だ! 抜いて切るって! ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
に監視のあるわけでもない大昔には、アマの小舟で易々と、また無限に入国して、諸方に
定住し得たのは自然であろう。 遠く北鮮の高句麗には、南鮮と北九州北中国を結ぶよ....
「東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
っても、かなわぬのである。 故郷を捨てて東京に走り、その職業的有利さから東京に
定住している作家、批評家が、両三日地方に出かけて、地方人に地方文学論に就て教えを....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
が、新聞記事としては止むを得なかったのだ。加うるに東京出張員とはいいながら東京に
定住して滅多に大阪へ行かなかったから、自然大阪本社との意志の疎通を欠き、相互の間....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
いなかった様に、谷の者もいつまでも谷にのみ住んでいたものではない。幸いにその地に
定住して職業を得たものは格別、本来は彼らは浮浪漂泊性のものであって、足跡所謂天下....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
の事でありましょう。しからば雑戸はもはや非人ではありませぬ。もっともこれ以外に、
定住の地を有せず、家なくして浮浪している真の帳外、すなわち国民の一部に加わってお....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
民に同じくすと定められて以来は、推しも推されもせぬ良民であった。彼らは各地に分散
定住していたのみならず、京都の大きな官署内にも寓居して、雑工・駆使・掃除等に従事....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
それが「班田に入らず」とあっては、従来より存在した工人部落か、または浮浪民の土着
定住して雑職に従事するの徒であったらしく、いわゆる雑戸の類であったと解せられる。....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
のではない。あたかもかの浮浪人と言われたものが、だんだん浮浪の状態から脱して土着
定住したと同じように、いつか一定の居所を定めて、在家の雑法師らと多く区別なきもの....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
と申します。河原者というも、坂の者というも、つまりは同じ流れの浮浪民の、半永久的
定住地を求めたものの称でありまして、今に浮浪民のことをサンカ者と呼ぶ地方のあるの....