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「定員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

定員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
のは、実は逃げる意志を持っていなかったからだ。 横になることも出来ぬくらい収容定員の何倍もぎっしり詰った部屋の狭さの不平や、贈賄をしなければ差入れを許さぬ守衛....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
十名位だったと思います。婦人乗客が四五人で、あとは男と子供とでした」 「その車の定員は?」 「百二名です」 「これは参考のために答えて貰いたいんだが、あの際、銃....
青服の男」より 著者:甲賀三郎
。 望月刑事は更に藤沢平塚間の乗合自動車について調べて見た。冬期で回数も少く、定員が少い上に乗客は定員以下であるから、車掌は殆ど乗客を暗記している。所が、卓一....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
これは宿々二十五人、二十五|疋の常備御伝馬以外に、人馬を補充し、継立てを応援する定員の公役を設けることであって、この方法によると常備人馬でも応じきれない時に定助....
続獄中記」より 著者:大杉栄
も十人も、あるいはもっと多くの囚人が六畳敷か八畳敷かの一室にとじ籠められている。定員四名、現在十二名、というような札が、監房の入口にかけられてあるのも珍らしくは....
断層顔」より 著者:海野十三
博士ニ一任シ、処理セシム。――なるほど、三日目に碇は隊員の資格を得たんだ。そして定員は三十九名から一名増加して四十名になったんだ」 桝形の目が、凍りついたよう....
恐竜島」より 著者:海野十三
タン紙の社会部記者だった。 玉太郎は三等船客の一人だったが、三等船客も四十名の定員のところ、たった十名しか乗っていなかった。 要するに、このようなぼろ貨物船....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
うになったのである。此等の人々を当時は、納屋衆、又は納屋貸衆と云い、それが十人を定員とした時は納屋十人衆などと云ったのであった。納屋とは倉庫のことである。交通の....
」より 著者:池谷信三郎
つなぎ合せながら、可憐しそうに、お揃いの肩掛を買っていた。エレベーターがちょうど定員になったので、若夫婦にとり残された母親が、ふいと自分の年を想いだして、きゅう....
水鬼」より 著者:岡本綺堂
こんな所にぼんやりしている訳にもいかないので、汗をふきながら乗合馬車に乗込むと、定員八人という車台のなかに僕をあわせて乗客はわずかに三人、ふだんから乗り降りの少....
次郎物語」より 著者:下村湖人
れぞれ本人に通知することであった。出願者の数はこれまでの記録をやぶって、ほとんど定員の二倍になっていた。それだけにその銓衡は困難だった。次郎は昨夜までにすっかり....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
管轄のチベット内ではこの寺が一番大きいので、僧侶の数が七千七百人あるです。それは定員の数で、時によると八千五百人あるいは九千人になることもある。ただし夏など僧侶....
西航日録」より 著者:井上円了
二十間、その幅十八間の大船なり。上等客室三百七十七ありて、総人員千五百四十六人の定員なれば、あたかも一船中に一町村を見るがごとし。その速力、平均一時間につき十八....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
と思い、しばらく寝ざめが悪かった。 その三は昭和二十四年の第一次吉田内閣当時、定員法をめぐって与野党が衝突したときのことである。社会党など革新派は首切り法案(....
放免考」より 著者:喜田貞吉
有がたからぬ身分と職業とを子孫に伝えたに相違ない。しかしながら、庁の下部には必ず定員があった筈だ。したがってその子孫のすべてがこれに役せられる事は出来ない。いわ....