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「定役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

定役の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
でのもの相改め、これまたしかるべく記入のこと。 一、新規の伝馬所には、元締役、勘定役、書記役、帳付け、人足指、馬指など――一役につき二人ほどずつ。そのうち、勘定....
丹下左膳」より 著者:林不忘
返すより、何よりも気になってならないのは、この源三郎よりも腕達者だという今日の判定役。 「お立ちあいは、どなたで――?」 と、そこらの人々へ眼を走らせた。 猫....
獄中生活」より 著者:堺利彦
っている。昼飯は十一時で、天気がよければ十一時半から十二時まで運動がある。これは定役のない者、および監房にて役を執る者に限るので、工場に出て役を執る者には許され....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
守氏がこんなことを語り聞かせました、 「今度の検地は、江戸の御老中から差廻しの勘定役の出張ということですから、大がかりなものなんです、京都の町奉行からお達しがあ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
動の及ぼす影響は……」と前置をして、 「今度の検地は、江戸の御老中から差廻しの勘定役の出張ということですから、大がかりなものなんです。京都の町奉行からお達しがあ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ちっと目方のちがった代官で、江戸の老中から特別に差遣《さしつか》わされた検地の勘定役人だ」 「江戸の役人であろうと、ところの代官であろうと、おいらには別に当り障....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
るいは赤き着物を縫《ぬ》い、あるいは機《はた》を織り糸を紡《つむ》ぐ。先ず着物の定役《ていえき》を記《しる》さんに赤き筒袖の着物は単衣《ひとえもの》ならば三枚、....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
があった。 金局には、一口に金座人という改役、年寄役、触頭《ふれがしら》役、勘定役、平《ひら》役などの役づきの家がらが二十戸ほど居住し、金座人のほかに座人格、....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
、感じ入りました」 小波は、愛らしくうなずいて、 「殿様は能登《のと》様の御勘定役《ごかんじょうやく》。また、奥様のお実家は江戸一のお札差《ふださし》の越後屋....
にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
ご窮乏のうちにある宮中の会計や、庶務に従う御賄頭、勘使兼御買物方、御普請掛、御勘定役などの諸役人は、どれも祿高百俵内外の旗本とか御家人とかいう将軍お目見え以下の....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
て、水藩の名義で金穀その他の運上を扱い、業務上水府の家職を初め諸藩のお留守居、勘定役等と交渉する必要があったので、伊藤は専ら椿岳の米三郎を交際方面に当らしめた。....