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定数
「定数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
おいては或る限られた数しかないのである。すなわち、その言語を用いる人々は、或る一
定数の音単位を、それぞれ互いに違った音として言いわけ聞きわけるのであって、言語を....
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
いというのではありません。しかしながら、それでもそう沢山の音がある訳ではなく、一
定数しかないのであって、それも存外多くないのであります。日本の仮名は「キ」という....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
特色の中《うち》には一本調子に発達する科学の影響がたくさん流れ込んで来ますから、
定数として動かすべからざるこの要素が、いかに科学の進歩に連れて文学の各局部を冒《....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
世界は耶蘇紀元前四〇〇四年の正月の最初の週間に創造されたことになっており、この算
定数は現に今日まで英国の聖書に印刷されているのである。ビュッフォンはまた、地球が....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
許されません。しかし、その射影を追うて観察してゆくうちに、偶然その中から、一つの
定数が発見されたのでした。つまりレヴェズさん、その値を、貴方に決定して頂きたいと....
「運命」より 著者:幸田露伴
録、続定命録、前定録、感定録等、小説|野乗の記するところを見れば、吉凶禍福は、皆
定数ありて飲啄笑哭も、悉く天意に因るかと疑わる。されど紛々たる雑書、何ぞ信ずるに....
「読書法」より 著者:戸坂潤
レヴューに、つけ足りのスペースしか割かぬのは考えの不行届きから来る誤りである。一
定数以上の本をブック・レヴューするのが、特に評論月刊雑誌の使命の一つである。この....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ているのである。 以上のごとく考えて来るとこの一見任意的であるかのごとき定座の
定数やその位置がなかなか任意ではなくて容易には変更を許さないような必然性をもって....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
「事実」である。そうだとすれば、これだけの強勢な伝播と感染の能力を享有する七五の
定数にはやはりそうなるだけの内在的理由があると考えるよりほかに道はないであろうと....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ねばならない*。宗教に於ける指導者は僧侶をもつことが出来る、諸々の形而上学は、一
定数の諸類型のどれかに帰属することによって、一応の完備を持つことが出来る、それが....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
どこまでも精しく与えられおれば結果は必ず単義的に定まるべしというがいわゆる科学的
定数論者の立場なり。これはおそらく大多数の科学者の首肯する所なるべし。しかし実際....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
足《しそく》縫い上ぐるを定めとし、古き直し物も修繕の大小によりて予《あらかじ》め
定数あり、女監取締り一々これを割り渡すなり。妾《しょう》は固《もと》より定役なき....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
して、すこぶる激越な調子で云った。 「いやこの事件の解決は、つまるところ、一つの
定数を見出すにあるんだ。 で、その一つというのは、かつて『|鷹の城』の遭難中に....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
とす。法王すでに定まりたるときは、ことごとくその投票を焼没するという。 法老の
定数七十名は、法老教正六人、法老訓導五十人、法老試補十四人より成る。しかれども、....
「比較科学論」より 著者:中谷宇吉郎
さ》にいえば、初めから論文ができているような形である。唯《ただ》、その論文は、測
定数値のところだけが空白になっている。それで実験をして、その空白のところに、数値....