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定時
「定時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定時の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
。こういう具合にシャッターの方をAとし、円盤の方をBとすると、AとTとの積は、一
定時間におけるAのヴェロシティすなわちVだから、それからこの項式が出てくるのです....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
一 越中|高岡《たかおか》より倶利伽羅下《くりからじた》の建場《たてば》なる石動《いするぎ》まで、四里八町が間を
定時発の乗り合い馬車あり。 賃銭の廉《やす》きがゆえに、旅客はおおかた人力車を....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
も角もここで下りてほしい。成功した上はあとで君のために説明をつける。失敗しても一
定時日のあとで君が釈明して呉れればよいではないか。落下傘は用意してある。急いで下....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
、つまり現場に加害者の痕跡が微塵もないと言う事です。何しろ、御承知の通り犯行の推
定時刻までにはあの通り雪が降っていましたし、報告に接して急行した吾々係官の現場調....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
は互いに競うて新しい変わった方法を発見しようとした、そしてその優劣を決するために
定時の競技が行なわれた。徽宗皇帝(一一〇一―一一二四)はあまりに偉い芸術家であっ....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
の人を知悉して居るように云うのを聞くが、私には首肯出来ない。一昼夜のうちに或る一
定時間に主客として逢ったとて要するにそれはその人にとって置きの対人的時間を選んで....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の緩窒息説も根柢から覆されねばならなかった。易介の高熱を知った時刻一つでさえ、推
定時間に疑惑を生むにもかかわらず、一時間という開きはとうてい致命的だった。のみな....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
メートルくらいまで登った。もすこしで常念の登りにかかるのだが、ここへくるまでの予
定時間はとうに過ぎて、予想は裏切られ、これからの登りに要する時間の予想ができなく....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
的に発動すべく余儀なくされるので、新聞や雑誌が盛んになればなるほど文人の頭脳も亦
定時的に働き出さねばならなくなる。文人の本来は感興を重んじて機械的に頭脳を働かす....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ンネコ号であります。 以上がただいまお知らせすることの全部でありますが、十時の
定時ニュースのときに、ついか放送することがあるはずでございます。 サミユル博士....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
房枝とスミ枝とを急がせて、ひそかにターネフ邸をぬけだしたのであった。 爆発の予
定時刻は、午後九時だった。ターネフ首領たちは、その時刻、全市に捲きおこる連続爆音....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
ある恒温湿圧室なのじゃ。したが、一旦他へ搬ばれ温度と湿度と気圧が違ってくると、一
定時間の後には用紙が変質して自然発火するのじゃ。チーア卿は、さっきの装置で調べる....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
長のめざしていったのはちょうどこの半分くらいの高さだった。 「飛行の間、地上とは
定時連絡をしていました。私は地上の指揮をしていましたから、兵曹長からの無電はみん....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
附き独木舟にはひじょうな耐波性があって、むかしは、ハワイ、タヒチ島間六千キロを、
定時にこの扁舟が突破していたといわれる。 「なんだか、赤道に近いようですわね」 ....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
置いた水を一時にザブリと懸けようと思った。しかも直ぐ爆発するのは困るから、或る一
定時間すると、自然に水槽の底が外れて、ザブリと金属ソジウムにかかるようにしたい、....