定期船[語句情報] » 定期船

「定期船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

定期船の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
上海された男」より 著者:牧逸馬
て、出帆後過激な労役に酷使することを「上海《シャンハイ》する」と言って、世界の不定期船《トランパア》に共通の公然の秘密だった。罪悪の暴露を恐れて上海《シャンハイ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
な衝動を私達の神経へ伝えて、私たちの乗り込んだNYK・SS・H丸は倫敦・横浜間の定期船だけに、ちょいと気取った威厳と荘重のうちにその推進機の廻転を開始した。 ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
て来た、乗客のロリー氏は、幾らか、大きな犬のようであった。 「明日カレー★行きの定期船は出るだろうね、給仕?」 「さようでございます、旦那、もしお天気が持ちまし....
短命長命」より 著者:黒島伝治
は、たぶんこのあたりの風景のよさをさして云ったのだろう。 この南東を海に面して定期船の寄港地となっている村の風物雰囲気は、最近壺井栄氏の「暦」「風車」などにさ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
。拙者の文学のエネルギーはそのバカらしさで持ってるようなものさ。伊東から大島行の定期船は午前の八時半と十一時半にでる。午後は定期船がないから、漁師のチッチャな焼....
海豹島」より 著者:久生十蘭
十二月二十七日―― 本島とこの島との交通は、昨年、十一月十四日に敷香を出帆した定期船、大成丸を最後に杜絶し、今年、三月八日、私が便乗してきた第二小樽丸で開始さ....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
たつようにいそいで旅装をととのえ、ケートをしたがえてサンフランシスコへきた。だが定期船は出帆したあとだった。たまたま貨物船セルベン号がチリーのバルパライソにむか....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
とになった。 フランスの本土とこの「|美しき島《ベリイルアンメール》」をつなぐ定期船は、八月の青いブルタアニュの波を舳《へさき》で蹴りながら、いま岩壁を離れた....
歌う白骨」より 著者:妹尾アキ夫
船、スクーナー型の帆船、ブリグ型の帆船、鈍重な黒人の船乗り、青煙突の中国行きの不定期船、風車をのせたようなバルト海の古い帆船、倒れるほどの重い構造物をデッキにの....