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定法
「定法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
を語る必要はないのであるが、小説中の人物は残らずその性格をはっきりさせておくのが
定法《きまり》であるから、やむを得ずここでペトローヴィッチを一応紹介させてもらう....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
たら、きりの無いところである。毎年懐疑的な教授も今日は点数という極めて合理的な決
定法に絶対の信用を置いた。 豹一、赤井、野崎の三人の及落決定も十分とは掛らなか....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
主人の金をぬすみ出すのは罪が深い。殊に十両以上の金であれば、死罪に処せられるのが
定法である。それを承知しながら新次郎がやすやすと承知したのは、お節のことばに一種....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は運がいいのです。もし生きていたら義母殺しの大罪人、引き廻しの上で磔刑になるのが
定法であるのを、畳の上で死ぬことが出来たのは仕合わせでした。 音造が信次郎を闇....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
の願いじゃが、聞き届けることはまかりならぬ。かような場合、重科の者を後にするのが
定法じゃ。それその者たちを、あれへ引き据えい! おきん ええ口惜しい。こいつが、....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に関する天文学に根本的な改革を促したスペクトル分析は、またこの視線方向の速度の測
定法を授けるに至った。これによって測定された上記五個の星のこの分速度は毎秒キロメ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
そうだろう。モンテスパン侯爵夫人のクラーニイ荘を見れば判る。階段の両裾に置くのが
定法だからね」と法水はアッサリ頷いて、それから検事に、「支倉君、試しに持ち上げて....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
さ一尺六寸。うむ是にも間違いが無い。……さて両眼だが何どうだろう……や、有難い、
定法通りだ。ちゃあんと八寸に出来ていらあ。……上下合わせて十六枚の歯よし是にも間....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
与えるような、そんな人相はしていない。 「十から八引く二が残る。と云うのが浮世の
定法だが、本当の浮世はそうでない。八が残ったり四が残ったり、もう一つこいつが酷い....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
れはとてもむつかしい事で御座りまする。この里からは女を一歩も踏み出させぬ昔からの
定法で御座りまするで」と従者頭の中老人は答えた。 「それでは、この土地へ入婿に来....
「山の湯の旅」より 著者:上村松園
。馬の背の鞍の両側に、旅人の納まる櫓が二つあって、片一方に一人ずつ、つまり二人が
定法なのですが、乗るのが私一人なのですから、片一方にはいろいろの荷物を積んで、重....
「妖怪学」より 著者:井上円了
見して、いまだ全部分を発見せざるによる。 つぎに、人事の上に考えて吉凶禍福の予
定法を述ぶるに、まず天文と人事との関係について、古来、世人の一般に信ずるところの....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
旧劇)畑を云いますが、「顔」を材料にとって述べれば、自然歌舞伎俳優が主となるのは
定法でもありましょう。 羽左衛門は、思えば寂しい中で亡くなりました。羽左衛門の....
「迷信解」より 著者:井上円了
ものあるは、実に文明国の名に対して恥ずべきことである。 わが国に行わるる吉凶鑑
定法に二種の別がある。その一は人性につきて鑑定するもの、その二は方位につきて鑑定....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
な政策を不当と思います。それよりも、もっと良心的な、本格的な、確実な田舎生活の安
定法があると思います。農村問題、漁村問題などを専門に研究していらっしゃる方々も随....