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定相
「定相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定相の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
に、それを鎧櫃に入れて行くということになりました。道中の問屋場にはそれ/″\に公
定相場と云うようなものがあって、人足どもにかつがせる荷物もその目方によって運賃が....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
決定に付意見書」 と題し放火殺人以下八罪につき東京地方裁判所の公判に附するの決
定相成しものと思料する旨、理由書と共に提出した。 大正六年七月二日、支倉喜平は....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
……」 と云った。信吉には初耳だ。 「相場あ、違うのけ?」 「ルーブリはお前、国
定相場と暗黒相場ってえのと二通りあるんだ。国定で行きゃあ一ルーブリは一円がちょい....
「モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
牝牛を飼っている農民の手であった。彼等は一キログラム二ルーブリ四十カペイキ位の公
定相場で自家製バタを手放すことを欲しなかった。ただし、その払底の間にも、個人が営....
「ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
密給金制は当然ないわけだ。云わば、芸術労働者の俸給も、ソヴェトではパンと同じに国
定相場で支払われているわけだ。 ――じゃ勿論、最低賃銀というものも、はっきり規....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
とうバルシャヤ・モスコウフスカヤ旅館の隣りに発見する。寝台券の取消しだ。両替は国
定相場で一円が九十三|哥。ずいぶん虫のいい率である。が、これもにちぇうぉ! ホ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、金の偏在と欠乏に苦しんで、それぞれ国家が金の輸出を禁止し、日本の国に於ても、公
定相場が持ちきれなくなり、その一匁市価が十円まで飛び上ったとして、右の享保小判の....
「この握りめし」より 著者:岸田国士
こにある、浅間だと思いますが、あれくらいの絵はどれくらいするもんでしよう」 「公
定相場はありません。僕がいゝと思う値段で売ります。但し、買手があればです。君買つ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
制度や法律ではなかったろう)古代に於ては家長が自分の好きな子供に与える。これを選
定相続というのかね。しかし、長兄に与えるのが自然だという不文律が感情的に存在して....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
ばもう支那事変が起こってから五年目になる。世の中には、そろそろ統制経済だとか、公
定相場だとかという言葉をきくようになり、都会では生活物資が次第に少なくなり、物の....