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「定限〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

定限の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
た。然《しか》しその時自分は後のことを考え、やめたのである。一つは弾圧の波及を一定限度で防ぐためであり、他は単に誰々がメンバーであるという慣《な》れあいによって....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
らない金と、要らない土地を独占して、社会経済不調和の原因をつくっているよりは、一定限度に、富を平均化して行くということは肯かれる。ところが、ラジオの解説によると....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ぶことにする)が、社会の技術的基礎に従って、一般にどれ程根本的な、又特徴的な、一定限定を受け取らねばならぬかということは、だから、無数の個々の場合々々に就いて、....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
いるのであればこそ、一見思惟の科学でありそうな数学が、思惟の科学としての資格を一定限度まで譲歩したわけで、この点から見て昔から哲学と数学とが何か密接な親和関係に....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
れたものとして、私は云う、人口増加力は人間に生活資料を生産する土地の力よりも、不定限に大きい、と。』 植物と非理性的動物においては、問題は簡単である。彼らは....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
証拠が、現在人間のもっていると同一の自然的能力と同一の組織を仮定しても、人間の不定限の可完全化性を確証するに足るものであるとすれば、この組織、この自然的能力その....
序に代えて人生観上の自然主義を論ず」より 著者:島村抱月
然に還れ」「自然の人」「反文明」「反人巧」の人生観に冠した名であるが、もしこれを定限とすれば、さような人生観上の自然主義は、私に取っては疑惑内の一事実たるに止っ....
探偵小説壇の諸傾向」より 著者:平林初之輔
突っこんで動きがとれなくなりはしないかと考えられる。空気の振動の回数が増すと、一定限度までは高音に聞こえるが、一定限度を越すと人間の聴覚には音としてきこえなくな....
クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
べきものに対しては意味を有つ言葉だが、クリティシズムというものを個々の作品又は一定限界の芸術ジャンルから自由として之にクリティシズムそのものとしての世界の独自性....
妖怪談」より 著者:井上円了
田舎へ行かねばなりませぬ。かれこれしておりましたときに、病気にかかり、また日子も定限がありまして、事情再びロンドンに来ることができませなんだ。英国を去って米国へ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
なって、実験の方法によっては出てくる結果がそれぞれ違うことや、ある方法ではある一定限度の事しか確かめられないことなどを自ら知るに至った。そして自然科学的方法とい....