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宝典
「宝典〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宝典の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
保険額約三千円の損害賠償だった。保険会社の方は兎に角聖書会社は博愛主義の基督教の
宝典たる聖書の販売元だから、罪を憎んで人を憎まずと、損害賠償の私訴などを起して、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
るおりなぞには藩主のお目通りを許されるほどの親しみがあった。半蔵は半蔵で、『神祇
宝典』や『類聚日本紀』などをえらんだ源敬公以来の尾張藩主であるということが、彼の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
もと御隠居は安政大獄の当時、井伊大老に反対して幽閉せられた閲歴を持つ人で、『神祇
宝典』や『類聚日本紀』なぞを選んだ源敬公の遺志をつぎ、つとに尊王の志を抱いたので....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ってかく名附けたものであろうと言う人もあるが、それにしても、祖先の定めたる治国の
宝典に、子孫または家臣がかくの如き題号をつけるとは、合点の行かぬことである。 ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に見えるが、十二巻にはアフリカに大毒の水蛇ありと載せ居る。かほど正確を以て聞えた
宝典も、巻|累《かさ》なればかかる記事の矛盾もありて読者を迷わす。終始一貫の説を....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
がルソオを読んでいたのはたしかである。『告白篇』のごとき、一時は座右から離されぬ
宝典でもあったらしい。かれは家長風の権威をもっていた。それを謙虚な言葉に包んで、....