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宝庫
「宝庫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宝庫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放送された遺言」より 著者:海野十三
い世界がひらけ、またどんなに不思議な思想が表現されていることだろうか。彼は暗中に
宝庫の内をさぐってみるような一種奇妙な興奮にとらわれた。それはもう確実に現実なる....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
、斯様な異趣異様の塔を立て、自ら其の底に死し、猶足らずして、白骨と為って後までも
宝庫の鍵を確《かた》く持ち、爾して髑髏の目を凹まして此の入口に見張って居るとは、....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
験を利用し、それよって同族の人間を引回していた。彼のこの優越観の基礎となる知識の
宝庫を一瞥することを許されるのはただ彼の最近親の親戚朋友だけであった。この
宝庫が....
「地球盗難」より 著者:海野十三
日本国中、この矢追村だけである。ですから矢追村こそは、この大研究についての世界の
宝庫である。……おお、そして私はその
宝庫をもう一つ探し当てたのだ。それは、今申し....
「奇妙な遠眼鏡」より 著者:香倶土三鳥
こにあるかと思いながら、 「アム」 と云いますと、すぐに兄さんのアア王のお城の
宝庫が見えました。 その
宝庫には強そうな兵隊がチャンと番をしておりまして、その....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
、他の亜細亜協会の雑誌よりもヨリ多く重要なる論文に富み、東洋殊に印度学の研究の大
宝庫として貴重されておる。其価は金一千二百円で、雑誌としては甚だ不廉のようである....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
である暗号文字のようなものが、二つ合わせて読むと、完全な意味を持つようになって、
宝庫の開き方を知らせてくれるらしい。 少年探偵は、いよいよ勢いづいて、その先を....
「地球要塞」より 著者:海野十三
るのじゃ。わが大東亜共栄圏は、三十年来の建設的努力が酬いられて、ついに今日世界の
宝庫となるに至ったのだ」 元帥の眉が、ぴくんと動く。 「米連と欧弗同盟とは、戦....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
でいると、或る学者が高く評価している。だから、博士は、科学に関しては、世界の人間
宝庫であるともいわれている」 私が最大級の讃辞を博士に捧げていると、ロッセ氏は....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
貝の大産地であることは世界に知られるに至ったが、当時は全く知る人のない秘められた
宝庫だ。のみならず、船長畑中利平、通辞今村善光らの手記によれば、この秘境は今日真....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
ってあった。大英国の探険家ジョージ・ホーキン氏の一隊で、これもやはりチブロンの大
宝庫を探し当てようため、遠征隊を組織して今からちょうど一月ほど前から窃かにここに....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
ウィンクルというところであった。 一月の時には私は鳥越神社にも参拝した。神殿も
宝庫も震災後|新に建てられたもので、そのころ縁日のあったあたりとは何となく様子が....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
汰じゃなかったね……平素の日ならそれでもいいさ。君も充分知っている通り、埋もれた
宝庫を尋ねようと、西域の沙漠を横断して支那の首府まで来て見れば、一行での一番大事....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
、
鉄の箱はまだこれより多うございます。
あなたにお附申すことが出来るなら、
お
宝庫を一ぱいにいたして上げます。
あなたがお座にお就になったばかりで、
智でも....
「持ち味を生かす」より 著者:北大路魯山人
い。小生はこれを憂うるのである。ここが重大問題である。日本のように世界随一の美食
宝庫に生を享けながら、俺はなんでもよいんだ、刺身可、トンカツ可、中国料理可、てん....