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宝探し
「宝探し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宝探しの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
年前にくらべると、こうも変わるものかと思われた。二人はこのごろ東京の新聞ではやる
宝探しや玄米一升の米粒調べの話などをした。万朝報の宝を小石川の久世山に予科の学生....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
しまうのは惜しい気がする。それから始まって、全世界に知れわたると、われもわれもと
宝探し屋がふえて、結局、春木自身なんかのところへその宝は絶対にころげこんでこない....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
という仕事とは、ゼルシーの廃墟をたずねて、何か宝物でも掘りだすのかね」 「うん、
宝探しにはちがいないが、困ったことに、その宝の形が一向はっきりしないのさ。とにか....
「地球要塞」より 著者:海野十三
外で、殆んど平らであります――か。なるほど、そのような報告では、お気の毒ながら、
宝探しは無駄骨《むだぼね》だろうよ。ははは」 私は、腹の底から、笑いがこみ上げ....
「チャアリイは何処にいる」より 著者:牧逸馬
そこで、われこそは幸運に与《あず》からんものと、正直なもので、数百の警官がまるで
宝探しでもするように、この、金儲けになる福の神みたいな子供の行方《ゆくえ》を眼の....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
書きとめた地図が、このこけ猿の茶壺のどこかに封じこんであるのですから、いま、この
宝探しのような、大旋風がまきおこっているのも、理の当然です。
左膳、チョビ安、....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
いたんですよ。ところで、宝というものはなかなか気をつけねばならないものです。私は
宝探しの航海はどうしても好みません。しかも、それが秘密の航海で、その上(トゥリロ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
ニコニコしているだけで、一向に戦備をととのえた風がない。 「ボクの方は第一回目の
宝探しに負けましたから、今度はサルトル君の提案に応じましょう。阿片と金を交換する....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
が相当の打ち手で、この秘密を見破っているとは知らないから、甚八の胸にはムクムクと
宝探しの黒雲がむれたった。 「フン、おもしれえや」 と甚八は腹に笑った。 「志....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
え使えば万物が黄金にかわる筈だと云い出したものがいて、今度は哲学者の石を探し歩く
宝探しのようなことが始まりました。これも遂に駄目だったことは、今日金の高いことに....
「暗号数字」より 著者:海野十三
空いていた。考えがあって、車内で喰べることを控えていたのだ。考えとは外でもない。
宝探しみたいな例の暗号手引によって、駅前の菊屋食堂に入って調べなければならぬとす....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
いですな。アイロンをかけに持って行ったかしら。それにしては?」などと、部屋の隅を
宝探しみたいな恰好で、何やらしきりに、屈み歩いている。掻きまわしている。 結局....
「空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
に、本月二十五日、土曜日、午後十時より大阪――東京間を指定区域とせる飛行機による
宝探しを挙行する。参加資格はアマチュワー・オーナー・フライヤーに限る。集合場所及....
「おばあさんと黒ねこ」より 著者:小川未明
いったのだろう……。」 「まだ、どこかに、隠してあるかもしれない。」 彼らは、
宝探しでもするように、おばあさんの家の周囲を掘りはじめたのです。けれど、なにも見....