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実刑
「実刑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実刑の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若杉裁判長」より 著者:菊池寛
も、尊親族《そんしんぞく》殺人という罪名に拘泥して、どんな酌量をしても四、五年の
実刑は課したでしょう。が、若杉裁判長は、罪を憎んで五年の懲役をいい渡すと同時に、....
「縮図」より 著者:徳田秋声
って、弁護士の権威五人もの弁論を煩わしたこの係争も、猪野の犯した悪事の割には、事
実刑も軽くて済むのにかかわらず、寿々廼家夫婦は今更のように力を落とした。猪野は今....
「風知草」より 著者:宮本百合子
。入れかわりに、玉井のぐるりの友人は、一人のこさず被害をうけた。その前、一年半の
実刑までを受けて出て来た瀬川は、ただ工場へつとめて、やっとヤスリを使い覚えたとい....
「「女の一生」と志賀暁子の場合」より 著者:宮本百合子
先だっての新聞は元新興キネマの女優であった志賀暁子が嬰児遺棄致死の事件で、公判に附せられ、検事は
実刑二年を求刑した記事で賑わいました。出廷する暁子として、写真も大きく載せられ、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
どの頃の大臣の如く、七年も八年も晒し同様の憂目を見せられた上に、更に二年も三年も
実刑を課せられるというような深刻な例は、徳川時代にはなかったらしい。 してみる....
「死者の権利」より 著者:浜尾四郎
の犯罪に該当すること明かであり、情状においても決して有利の点はないのであるから、
実刑を科する必要ありと思料し、刑として被告人に対し懲役三年を求めたのでありました....